住宅ローンを組んでの賃貸のスキームについて
2023/09/03 兼藤太郎 (神奈川県大和市)
マンションの購入とそれを賃貸に出すことを検討しています。
コンサルの方に相談していて、
以下のスキームでの提案をいただいている状況です。
①金融機関から住宅ローンの融資を受け、マンションを購入する。
②半年間分の家賃をコンサル会社から貰い、
半年間は自分が物件を所有した状態にする。
住民票もその物件に移す。
(実際にその物件に自分自身が住んでもいいし、住まなくてもよい)
③半年経過後に金融機関に「転勤になった」等という理由で
留守管理登録の許可をもらう。
④不動産管理会社を通じて賃貸に出す。
住宅ローンの実行後、すぐに賃貸に出すわけではないので違反ではないとのことですが、
スキームとしてはグレーである認識です。
金融機関からの郵送物等はそのコンサル会社が基本は回収し、
書留が郵送されてきた場合は私に連絡をいただき、
直接私が受け取る対応をすれば問題ないとのことでした。
実際、物件のカギは私が持っている状態となります。
質問事項は以下のとおりです。
1.上記のスキームに関する懸念点や考えられるリスクは何がございますでしょうか。
2.半年後に問題なく賃貸に出せた場合、その後に考えられる当面のリスクは何かございますでしょうか(自分自身が本当に住宅を買いたいとなった時に弊害になり得るか等)
以上よろしくお願いいたします。
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兼藤様
相談を拝見させて頂きました。
様々な考え方や意見があると思いますが、私の見解を書かせて頂きます。
契約内容の詳細まではわかりませんが、単刀直入に申し上げて、この購入は絶対に見送るべきです。
スキームとしては、グレーではなく私の認識では黒です。
理由としては、下記に記させて頂きます。
金融機関側からの視点で考えて頂ければわかりやすいと思いますが、①から④の流れで金融機関から住宅ローンの融資を引き出した場合、兼藤様とコンサル会社が結託して虚偽の申告をし、金融機関から融資を引き出したとみられる可能性が高いと思われます。
もちろん、本当に転勤になった場合などは仕方がないですが、金融機関から「転勤の証明書類を提出してください」などの要請があった際に嘘をついている場合では対応できないので、虚偽申請がばれて全額返済を求められても文句が言えません。
嘘がばれなければ問題ないとの考えは、かなり危険です。
そもそも、コンサル会社は半年分の賃料を兼藤様に支払っても利益が出るから、半年分の賃料を払うわけです。
その利益はどこから出ているのか。おそらく物件価格等に上乗せされていると考えられます。
安全に儲かるスキームなら、なぜコンサル会社は儲かるスキームを自社で行わないのでしょうか。
質問事項の2ですが、このスキームが仮にばれずに上手くいった場合でも、自宅を購入したいと思った時に残っているローンの残債は借入額に影響をします。状況によっては完済条件といって今ある借入を返さなければ借入できない場合もあります。
結論としては、今回は購入は見送るべきと考えます。
世間では不動産投資はリターンは大きくないけど固いとの見方もありますが、住宅ローンを使って虚偽の申請をしてまで行うのはリスクがかなり高いです。
他にもリスクはありますが、かなりの長文となってしまうのでここでは割愛させて頂きます。
長文でわかりにくい部分も多いかと思いますので、動画サイトなどで「不動産投資 住宅ローン」等で検索すれば動画でわかりすく解説してくれていますので、ご参考になさってみてください。
少しでも、兼藤様のお力になれたのならば幸いでございます。
本件に限らず、不動産購入についてご質問等ございましら、いつでもお気軽にご連絡ください。
回答日:2023/09/04
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