物件引渡し日についてのトラブル
2020/12/28 A (東京都目黒区)
中古マンション売買契約後の、引渡し日に関するトラブルです。仲介人の確認不足による不手際、あるいは売主の契約履行遅延を問えるのかご相談です。
私は買主です。引渡し予定日の5日前に、売主が一方的に引渡し日の1ヶ月延期を通達してきました。売主の言い分は、「登記移転のための手続きを急に言われても、年末の忙しい時期にできない」とのことでした。
そもそも引渡し予定日は、1ヶ月以上前の内覧時、契約時から何度も売主仲介人にお伝えしてあり、売主にも伝えるよう依頼しておりましたので、急とは言い難いです。また、売主は日程に関して、引渡し直前まで変更の希望や打診は全くありませんでした。
売買契約書上の引渡し日は、ローンの承認や契約の為に長めに設定しており、延期日は期間内であるため、契約違反にはなりません。しかし、あまりに直前のことで、買主である私は現居住の解約、引越し予約などあらゆる手続きを終えておりました。そのため、キャンセル料や延長料など、買主のみに実害が生じる結果となりました。
一方的な延期要求の為、売主と売主仲介人に説明を求めましたが、売主仲介人から拒否されました。
買主→買主仲介人→売主仲介人は引渡し予定日を共有しておりましたが、売主の言い分が正しいとすると、売主仲介人が売主と共有していたか不確かです。売主仲介人の日程の確認不足が招いた結果である可能性は否めません。逆に、もし売主が日程について合意していたのに、直前で一方的に拒否したのであれば、契約履行遅延にあたるのではないかと考えます。
しかし、確認しようにも、売主仲介人は裁判でもしない限り開示はしないスタンスです。
裁判はしたくありませんが、仲介人の確認不足による不手際、あるいは売主の契約履行遅延は問えるのでしょうか。実害補償や慰謝料を求めることは可能なのでしょうか。
宜しくお願いいたします。
以下、補足説明です。
・売主は既に引越し済みで、現在遠方に在住であり、仲介人が取り持つ形で売主側と買主側の2箇所で売買契約をした
・契約後はローンの本審査をすすめ、承認を得ていたため、買主の引渡し準備は順調であった
・売主仲介人は、売主の一方的な延期について、売主の説得を試みたが応じなかった、売主都合であり売主仲介人に非はないと主張
・売主が手続きを拒否したために、引渡しは延期せざるを得なくなり、買主のみが実害を被った
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ミニミニ伊丹店 株式会社アートハウス
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先日、記載いただいたご相談に誰も回答をしなかったのは、おそらく相談主様に取って良いお答えをできないからだと思います。
私も回答を途中まで記載して、そのあと消してしまいました。
今回、あらためて同内容でご相談をいただきましたので、私も当時の回答を思い出しながら改めて回答いたします。
売買契約におけるトラブルは、契約書や、重要事項説明書など取り交わした書面に従った解決するのが原則です。
今回、色々と問題はあったにせよ最終的に引渡し日までに引き渡されたのでしたら、契約自体には問題がなかったと判断され、契約違反や契約履行遅延などは認められな
いように思います。
予定はあくまで予定、正式な日付は売買契約書ということになるではないでしょうか。
引渡し日が契約書記載のものより早くなった時点で、覚書などをあらためて取り交わしていれば良かったものと思われます。
売却側の仲介の責任を問いたい場合、やはり裁判で損害賠償請求を行う必要があると思います。
仲介に入る以上、信義誠実の原則に基づいて誠実に契約を進める義務がありますので、売却側仲介がそれを怠っていたと証明できれば損害賠償が認められる可能性はあります。
最終的には期日内に引き渡している為、認められるかは正直なところわかりません。
弁護士など、法律の専門家にご相談の上いただく案件かと思います。
回答日：2021/01/11
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