大家さん相談所トップ > 不動産売却 > 築40年のテナント物件、建て替えか売却か
今賃貸していて1、2か月後に契約満期のため借主が出て行かれるテナントの物件があるのですが、築40年のため、次の貸し出しはそのままは無理だなと感じています。
建て替えてアパートにしてしまおうかと思っていましたが、売り時など見計らって売却するのもアリなのではと思い始めました。
それぞれのメリットデメリットとはなんでしょう?
グッドアンサーとは
いくつかの判断ポイントがありますが、
メリットは利回りの確定です。
40年間貸したことによって、投下資金を既に回収済みで、且つ手元に資金が残り、新たな資金を投下しないでも済むというのが良い点。
デメリットは相続税法が変わったこともあり、手元に現金を多く持っていると将来課税されるリスクが増えます。
建て替え資金の調達や、新たな資金回収までの年月を考えると、一旦現金化して他に再投資するのもよいかと思います。
気を付けなければならないのは納税で、
不動産売却時の課税方法は、通常の所得と分けて課税される「分離課税」方式がとられています。
具体的には「譲渡所得税」といって、
(売却金額)-(購入費+経費)=(譲渡所得)※課税対象×20%(税率)
となります。
例えば、
(売値5,000万円)-(購入費+経費4,000万円)=1,000万円
長期保有(5年以上)であれば税率20%(所得税15%+住民税5%)なので、
1,000万円×20%=200万円となります。
※建物の減価償却費は説明を省略
これはあくまで例ですが、場合によっては莫大な税額となることもあります。
40年前に土地を購入したのであれば、かなり安い価格だったのかもしれませんので、それだけでも税額は過大になりそうです。
また、土地の購入費や建築費が不明な場合は、売った金額の5%が購入費と算定されてしまうので、
5,000万円-250万円=4,750万円×20%=(税額950万円)ということになります。
詳細が不明なので、実際にご売却する際には、税務署か税理士に確認してください。