標高約160メートルの丘の上に広がる美しいグスクで、西に東シナ海、東に太平洋を望み、晴れた日には周囲の島々まで見渡す事が出来ます。平成12年には「琉球王国のグスクおよび関連遺跡群」として世界遺産に登録されました。県内に300余りあると言われている沖縄のグスクの中で、最も多くの遺構が残されていることがその特徴でもあります。中城城跡は、北東から南西に方向に向けてほぼ一直線に延びている丘陵に築かれており、周囲は断崖と急勾配の斜面です。入り口は丘陵の尾根沿いにある正門や裏門しかなく、守りやすく攻めにくい戦国時代特有の構造でした。現代においては、この立地と造りによって私たちに素晴らしい眺望を楽しませてくれています。オススメは正門南側にある広場から見渡す中城湾と、二の郭からの眺めです。また、元旦には初日の出を見る人たちでにぎわいます。城跡では毎年冬至の日前後の休日には「わかてだ(若い太陽)を見る集い」を開催し、人々の無病息災と中城村の更なる発展を祈願するイベントが行われています。