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- ペットと楽しく暮らせる賃貸物件はペット可?ペット共生?どっち?
目次
いま日本では少子化が続き、実は15歳未満の子どもの数よりもペットの数のほうが多くなってきているといわれています。
このような現実の中、ペットを飼いたくても飼えない方々にはさまざまな飼えない理由がありますが、そのなかには「集合住宅に住んでいて、ペットの飼育が禁止されているから」という理由があります。
その理由が解消されれば、ペットを飼いたい・ペットと暮らしたいと思っている方の思いが実現できるといえます。
そこで、今回はペットと暮らせる賃貸住宅についてご紹介します。
ぜひ、ペットとの楽しい暮らしを実現する際のご参考になさってください。
ペット可賃貸とペット共生型賃貸の違いってなに?
賃貸物件を探していると、「ペット可賃貸物件」という条件を目にします。
そして、近頃は「ペット共生型賃貸物件」も目にするようになりました。
2つともペットを飼うことができる賃貸物件のようですが、その違いは何なのでしょうか?
ここでは、ペット可賃貸とペット共生型賃貸の違いについて詳しくご説明します。
ペット可賃貸物件
ペット可賃貸物件とは、ペットを飼うことが許されているだけで、物件の入居者にはペットを飼育していない人もいるという物件です。
そこは、あくまでもペットの飼育をオーナーによって認められている物件であって「小型犬のみ(猫不可)」や「1匹のみ」などあらかじめ制限されている物件が多くあります。
ですから、ペット専用の設備が用意されているわけでもなく、ほかの入居者がペットに理解のある方ばかりということではありません。
ペット可賃貸物件では、ペットの「鳴き声」や「におい」などによる近隣トラブルも発生する可能性が高く、防音やにおい対策など、ペットの安全を確保するために飼い主自身が工夫していかなければいけないのです。
そのようなことから、飼い主は周りの目を気にしながらペットと暮らすことになります。
ペット共生型賃貸
ペット共生型賃貸とは、ペットと快適に暮らすことを前提として建てられた物件で、ペットを飼っている居住者が快適に過ごせるように配慮されているだけではなく、ペット専用のさまざまな設備が備わっている物件のことです。
ですから、ペット可賃貸物件と違って、基本的にはペットを飼っている人が住んでいます。
またほとんどの場合、ペットの飼育規則もあらかじめしっかりと設定しているため、入居者同士のトラブルを未然に防ぐこともできるので、安心して暮らせるのです。
今まで「鳴き声」や「におい」を気にしながら暮らしてきた方には、ストレスのない生活が可能になりますね。
ペットと飼い主にうれしいペット共生型賃貸のメリットとは?
家族の一員のペットとストレスなく暮らせるなんて、夢のような賃貸物件ですね。
ここではそのペット共生型賃貸のメリットをご紹介します。
もちろんデメリットもご紹介しますよ。
ペットと暮らす賃貸物件をお探しの方はぜひご参考になさってくださいね。
こんなに便利!ペット共生型賃貸のメリットとは?
ペット共生型賃貸のメリットは大きく分けて3つあります。
メリット①:設備が整っていて、ペットとの生活が快適!
たとえば、ペットをお散歩に連れて行くときに多くの飼い主の方は、逃げ出さないように気を配ります。
そして、お散歩から帰ってきたらすぐには部屋の中に入ることができないので、足ふきのスペースにも気を配ります。
しかし、多くの共生型賃貸では玄関の飛び出し防止のペットフェンス、リードフックやペット用足洗い場が設置されています。
もちろん物件によってある設備やない設備もありますが、基本的にペットとの暮らしを快適にする設備がたくさん設置されています。
メリット②:近隣トラブルの心配が少ない
ペット共生型賃貸に入居している方は、ペットを飼っている、もしくは動物が大好きな方々です。
また、物件によってはペットカルテなどの書類の提出も必要だったりするのでトラブルは発生しにくくなります。
そのため、マナーやしつけがしっかりしたペットと飼い主同士ならペットの足音や鳴き声が聞こえても「お互いさま」という感覚があるので、トラブルが発生する可能性は低いといえます。
ほかの方の目を気にしたり、迷惑にならないかと肩身の狭い思いをしながら暮らしてきた方には、ストレスなく大好きなペットと暮らせるなんて素敵ですね。
メリット③:入居者同士のコミュニティを築くことができる
入居者同士がペットのお散歩の行き来に顔を合わせるときに情報交換するなど仲良くなり、同じ悩みを共有することで「しつけ教室」を計画したりなど、コミュニティを築くこともできます。
飼い主同士で一番うれしいことは、同じ悩みや似たような喜びを共有できることなので、ペットを飼っているということを入口にコミュニティが出来上がっていくことは良いですね。
そのほかにも、ペット可物件では条件になかなかない「多頭飼い」や「大型犬」も相談可能になっていることがあげられます。
飼い主に良いことばかりじゃない?ペット共生型賃貸のデメリットとは?
嬉しいことばかりのペット共生型賃貸にもデメリットはあります。
デメリット①:物件数が少ない
ペット可賃貸物件はよく目にしても、ペット共生型賃貸物件はまだまだ少ないのが現状です。
そのため、なかなか空室にならない希少な物件といえます。
デメリット②:初期費用や家賃が高め
設備や入居前の審査などが充実している分、初期費用や家賃が高めになっています。
そのために、設備や環境はいいけれど、家賃が高くて断念してしまったという飼い主の方も少なくないようです。
デメリット③:ペットに関する審査で入居できないことがある
しつけをしていても、その判断は飼い主ではなく管理会社や大家さんということになるので、ペット審査を通過できず入居を断られる場合もあります。
ペット共生型賃貸の設備がすごい!
ここでは充実した設備やサービスについてご紹介します。
ただし、ここでご紹介する設備やサービスはすべてのペット共生型賃貸物件に常設ということではありませんので、ご了承ください。
共有スペースの設備
①ペットボタン
エレベーターに乗る時にこのボタンを押すと、ペットが同乗していることをほかの方に知らせることができます。
②足洗い場
散歩で汚れた足が洗えるので、建物内を汚さない気配りの設備です。
③汚物処理水洗
散歩中のペットの汚物をお部屋に入る前に処理できる設備です。
④リードフック
郵便物や宅配物を受け取る間、リードを掛けておけるので安心便利な設備です。
そのほかには、屋上や1階部分に専用ドックランのある物件もあります。
専有スペースの設備
①腰壁
つめ立てなどで壁のクロスをいためても下半分だけの張替えで大丈夫なので、原状回復費の節約につながります。
②ペットくぐり戸付ドア
リビングの扉がしまっていてもペットが出入りできる戸付ドアです。
③バルコニー手摺/隔板まわり
ペットは室内での飼育ですが、万一バルコニーに出てしまった場合でも、バルコニー手摺や隔板まわりの隙間を狭くすることで安全安心です。
④ペットトイレ置き場
洗面化粧台の下をペットトイレ置き場として利用できるようになっています。
そのほかにも、防音のサッシや飛び出しを防ぐフェンスが玄関に設置されている物件もあります。
設備以外にも充実しているのがサービスです。
飼育するうえでの悩みの相談やしつけ、健康などペットとの暮らし全体をサポートするサービスもあるのです。
まとめ
そばにいるだけで人間にも大きな癒し効果があることを医学的に研究する機関が欧米にはあるほど、ペットとの暮らしは安心を与えてくれます。
今、ペットを家族の一員として受け入れている方が多くなってきています。
ペットを飼っていて賃貸物件をお探しの方は、ペットとの快適な暮らしを手に入れることができる「ペット共生型賃貸」を選択肢に入れてみてはいかがですか?
その際には、今回の記事をぜひご活用ください。
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Writer この記事を書いた人
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