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- 線路沿い物件のメリットとデメリット!線路近くの家で必ず確認すべき○○!【駅近】
目次
毎日の通勤時間はなるべく短くしたいもの。
駅から家までの距離も短いほうが嬉しいですよね。
そう思って駅から近い賃貸物件を探していると、線路沿いの物件が見つかることもあると思います。
線路沿いの物件は文字通り線路から近いため、窓を開けていると早朝から深夜まで電車の走行音が聞こえてくる環境にあります。
駅近くに?華街がある場合には、夜遅くでも街の生活音や人声が聞こえてくることも。
そんな線路沿いの物件の騒音や振動が実際のところどうなのか、気になるところですよね。
また、今までに住んだことがある方にとっては、その対策も気になるところではないでしょうか。
この記事では、線路沿い物件のメリット・デメリットや対策方法、物件を決める前に確認すべきポイントについて解説していきます。
意外と快適?線路沿い物件のメリットとは?
線路沿い物件というと騒音などのデメリットが頭に浮かんできますが、一体どんなメリットがあるのでしょうか?
実は、駅近の物件には他の立地条件の賃貸物件にはあまりないメリットがたくさんあるんです。
それぞれのメリットを、自分が求める物件の条件と照らし合わせて見てくださいね。
線路沿い物件のメリット:家賃が安い
いちばんのメリットは、駅からの距離に比べて家賃が安いことです。
騒音や振動を懸念して線路沿い物件を選ばない方も多いため、家賃が相場よりも比較的低めに設定される場合が多いです。
あまり家にいる時間が少ない、それほど騒音は気にならないという方にとっては、安い家賃で希望のエリアに住めるチャンスかもしれません。
また、とにかく家賃を抑えたいという条件でお部屋を探している方は、線路沿いに絞って探すことでより効率的に家賃の安い物件を見つけられる可能性もあります。
線路沿い物件のメリット:日当たりが良い
次に、線路沿いの物件は日当たりが良い物件が多いのもメリットのひとつです。
というのも、線路周りには電車の視界や安全性の確保をする関係で一定のスペースが設けられているからです。
また、高い建物も少ないため眺望も良く、他の建物の陰になることも少ないです。
日当たりが良いとお部屋が明るく見えるだけでなく、精神的にも明るく過ごせるため、日当たりの良さを重視して選んでみるのもオススメです。
線路沿い物件のメリット:駅近
線路沿いということは、もちろん駅が近い場合も多いです。
駅近であればそれだけ駅までの移動時間が少なく済むので、朝の出勤や帰りの時間に余裕ができますね。
また、駅周辺はスーパーマーケットやコンビニなどのお店や人通りが多いため、道が広くて夜間でも明るいことが多いです。
防音面で安心できる要素が多いので、女性の方や帰りが遅い方にとっても安心だと言えそうです。
対策はあるの?線路沿い物件のデメリットとは?
そんな魅力的なメリットのある線路沿い物件ですが、線路沿い特有のデメリットももちろんあります。
今回は、デメリットだけでなくその対策方法も一部、ご紹介いたします。
デメリットと合わせて対策方法も知ることで、線路沿い物件でも快適に過ごすことができますよ。
線路沿い物件のデメリット:線路が近いため騒音と振動が大きい
もっとも大きなデメリットは、電車の通行による騒音と振動です。
電車の通行本数が多い路線であればあるほど、騒音の機会が増えてしまいます。
昼間であればそれほど騒音は気にならないかもしれませんが、早朝や深夜など些細な音が気になる時間帯でも電車が通ることがあります。
早朝に電車の音で目が覚めたり、あまり眠れないこともあるかもしれません。
ただし、線路周辺には防音対策がされていたり免震構造になっている賃貸物件もあります。
住んでみたら意外と気にならない場合もありますので、引っ越し前に実際に現地を訪れてしっかりと確認することがポイントです。
線路沿い物件のデメリット:室内が見える
窓が開けている方向や建物と線路の高さによっては、電車内から室内が見えてしまうことも考えられます。
室内の様子や洗濯物が見られてしまうのは、とくに女性だと気になるポイントですよね。
日当たりの良さを少し損ねてしまうことになりますが、カーテンを引くことで室内の様子を外から見えないようにすることが可能です。
また、外からの視線を遮りつつ日光を通しやすいカーテンや防音性能のあるカーテンなどさまざまなカーテンがあるので、用途に合わせてカーテンの種類を選ぶことも有効です。
線路沿いの物件だと実際どのくらいうるさいのか?
<環境基本法での騒音の基準値>
環境基本法では、騒音に関する環境基準が具体的なデシベル数で示されています。
実際多くの自治体で採用されている基準なため、騒音のレベルを知るうえで重要な指標といえるでしょう。
騒音のレベルとしては
・療養施設、社会福祉施設など静穏が必要な場所
昼間:50デシベル以下 夜間:40デシベル以下
・住居専用地域、住居の利用が多い地域
昼間:55デシベル以下 夜間:45デシベル以下
・住居だけでなく商業、工業に利用される地域
昼間:60デシベル以下 夜間:50デシベル以下
とされています。
この基準を踏まえると居住をメインとして目的の地域は「昼間55デシベル以下、夜間45デシベル以下」が目安といえるでしょう。
<線路近くの家の騒音レベル>
電車の騒音は常に発生するものではなく、断続的に発生するものです。そのため、騒音計算の際に「等価騒音レベル」という指標が用いられます。
等価騒音レベルとは、騒音レベルが時間とともに不規則かつ大幅に変化する場合に、一定時間内で変動する騒音レベルのエネルギーに着目して時間平均値を算出したものを指します。
実際に列車が通過する際には大きな音はするため、騒音対策は必須といえるでしょう。
マンション?アパート?住居の構造と騒音・振動について
<建物の構造ではマンションが良い可能性が>
集合住宅の場合、一般的に防音性は木造よりもRC(鉄筋コンクリート)造やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造のマンションの方が高いです。
また、マンションの方が電車が通る際の振動も抑えられやすいです。
線路沿いの物件を借りるなら、アパートよりもマンションの方がベターといえます。
また、窓も重要なポイントです。
騒音の入り口となるのは主に窓であるため、二重サッシだと音は大きく軽減できます。
自分でできる防音対策!もし今うるさいような最悪○○しよう!
<防音カーテンや遮音テープの導入>
防音カーテンは手軽にできる防音対策としておすすめです。
ただ低音はあまり吸収しません。
重量が重いカーテンを選ぶのが重要なポイントです。
サッシ交換よりもカーテンを購入するほうが安いため、まずはできることから始めてみましょう。
また、小さい隙間から大きな音が漏れていることもあるため、遮音テープで隙間をふさぐと大きな効果が期待できます。
<線路側に家具を設置>
音は空気の振動です。線路側の壁に家具を置くと振動自体を抑えられるため、棚やソファといった家具でも騒音を軽減できます。
家具の配置を思い切って変えてみると防音対策になるかもしれません。
<最悪引っ越そう!>
「いろいろ防音対策に手をつくしてみたけど、やっぱり騒音がきつくて生活に支障がある」
そんな人には思い切って引っ越しがおすすめです。
騒音でストレスがたまり不眠になったり病気になる前に行動することをおすすめします。
次に引っ越しする際も駅近の物件を探したい方には「いえらぶ物件検索」がおすすめです。
いえらぶ物件検索では「駅まで徒歩5分以内の物件」などこだわって検索できます。
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ぜひ一度ご覧ください。
事前に調査しよう!物件を決める前にチェックすべき確認事項とは?
このように、駅近の物件にはデメリットだけでなく、大きなメリットもあることがお分かりいただけましたか?
意外なメリットに、線路沿いの物件も選択肢に入れてみようかと考えていただけた方もいらっしゃるのではないかと思います。
では、実際に物件を決める際には、どんなことに気を付けて選ぶと良いのでしょう?
ここからは、線路沿いの物件を決める前にチェックすべき確認事項について解説していきます。
チェックすべき確認事項:始発・終電の時間
電車は始発から終電まで、常に往来していきます。
始発電車が早いと早朝に電車の音で目が覚めてしまったり、終電が遅いと夜も電車の音で眠れないことがあります。
また、夜勤や在宅のお仕事に従事されている方など、日中に在宅している時間が多い方も特に注意が必要です。
このような事態を避けるために、事前に始発・終電の時間を確認しておきましょう。
そうすることで、騒音が気になる時間帯に電車が通るかどうかを確認することができます。
チェックすべき確認事項:電車の本数
電車の通行本数は、その路線によってさまざまです。
1時間に10本以上通る路線もあれば、1日に10本程度しか通らないような路線もあります。
また、朝は本数が多いが昼間は少ないなど、時間によって通行本数が異なる路線もあります。
そこで、その路線の1日の通行本数を事前に調べておきましょう。
1日の通行本数が少ない路線や、自分が在宅している時間帯に本数が少ない路線であれば、意外と過ごしやすい可能性があります。
チェックすべき確認事項:面している方向
駅近物件の多くは、ベランダが線路やそれに沿う道路に面していることが多いです。
ベランダと線路の距離が近いと、電車が通ることで巻き上がるほこりや鉄粉で洗濯物が汚れてしまう可能性があります。
また、ベランダの向きによっては電車内から洗濯物が見える位置にあることも。
物件を決める前に、ベランダが面している方向を事前に確認しておきましょう。
ベランダが向いている角度によっては、線路沿いであっても衛生面の安全性やプライバシーも確保できるかもしれません。
まとめ
線路沿いの物件には騒音や振動というデメリットがありますが、それと同時に家賃の安さや日当たり、アクセスの良さという大きなメリットもあります。
騒音が気にならない方や対策がしっかりされている物件であれば、日当たりの良いお部屋を満喫しながら、通勤やお出かけも楽しめる生活が楽しめそうですね。
メリットとデメリットは表裏一体。
良いポイントと悪いポイントを事前に把握しつつ、自分が物件に求めるポイントも理解しておきましょう。
そうすることで、駅近物件のメリットとデメリットをより良い物件選びができるようになりますよ。
これから駅近の物件を探したい、線路沿いの物件に住もうか迷っている方は、ぜひご参考になってください。
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Writer この記事を書いた人
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