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- 【一戸建て売却】売却の流れと注意点
目次
ライフスタイルの変化などで、一戸建て物件の売却を考えているが「何から始めたら良いのか分からない」とお困りの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、売却の際に必要な書類や手続きの流れ、高く売るためのコツを紹介します。
大切な資産となる一戸建ての売却を成功させるために、ぜひ参考にしてくださいね。
一戸建て売却の流れ
一戸建て売却には、売り出してから売却が完了するまで平均で約半年かかると言われています。
売却まで時間に余裕がないと損してしまうこともあるので、売却する際は余裕をもって計画的に進めましょう。
ここでは、売却が完了するまでの流れを詳しく解説します。
必要書類も多いので、どのように進めていくのか、事前に理解しておくことでスムーズに一戸建ての売却ができますよ。
<1.相場を知っておく>
はじめに、所有している家がどのくらいの値がつくのか査定前に相場を調べてみましょう。
インターネットの不動産情報サイトやチラシなどを使って、自分の家に似ている物件がどのくらいで売りに出されているか見るのも良いでしょう。
事前に知っておくことで、資金計画が立てやすくなりますよ。
<2.必要書類の準備>
必要書類は以下の通りとなります。
・身分証明書、実印、印鑑証明書、住民票
本人確認のために必要な書類となっており、所有者の名義人が複数いる場合は全員分のものが必要です。
住民票は登記上の住所と現住所が異なる場合に必要となります。
住民票や印鑑証明書は発行から3カ月以内のものを使用し、市町村の窓口で取得しましょう。
・登記済権利証または登記識別情報
2004年までは登記済権利証という俗称で発行されており、売買や相続などにより土地や建物を取得し、登記を済ませた人に対して、法務局から甲府される書類です。
現在では登記済権利証に代わって、「登記識別情報」というものを発行しています。
登記識別情報は英数字12桁で構成されており、パスワードのような役割をしています。
登記識別情報通知書に住所や不動産番号、登記の目的、登記名義人などの情報が記載されています。
・固定資産税納税通知書および固定資産税評価証明書
固定資産税の納税額を確認するための書類です。
手元にない場合は市区町村の窓口で、固定資産税評価証明書を発行してもらいましょう。
・土地測量図、境界確認書
一戸建ての売却において必要となる書類です。
対象となる面積や境界線は非常に重要となります。
境界線は明確にしておかないと、購入後にトラブルに発展する可能性もあります。
境界線が明確でない場合は、トラブルを避けるためにもあらかじめ隣の土地の所有者と協議を持ち、了承を得て測量図を作成しておくとよいでしょう。
・建築確認済証および検査済証
建築確認済証とは、建築基準法により建物の建築をおこなう際に、建築計画が規定に適合していると確認された場合に交付される文書となります。
検査済証は、工事の途中や完了時の検査で法律に適合していることを証明する書類です。
<3.不動産会社からの査定をうける>
必要書類の準備が整ったら、不動産会社からの査定を受けましょう。
この際、ご自身の一戸建ての周辺環境や立地、外観や内装の状況をまとめておくと良いですよ。
査定には、一度に依頼できる便利な一括査定サービスを活用しましょう。
<4.仲介依頼する不動産会社を決める>
一括査定で査定をおこなったあとは、仲介を依頼する不動産会社を決めます。
売却をスムーズに進めるために、地域密着型の不動産か大手の不動産会社か悩むところですよね。
取引実績が豊富な大手はやはり安心感があります。
しかし、地域密着型の不動産会社だと地域情報に精通しており、地域密着型ならではの提案をしてくれるかもしれません。
最も重要なのは、事情を親身になって話を聞いてくれるか?
売却希望価格を考慮して適切なアドバイスをくれるかということです。
大事な資産の売却を任せられるかどうかしっかり見極め、信頼できる不動産会社を選びましょう。
<5.選んだ不動産会社と媒介契約を結ぶ>
不動産と結ぶ媒介契約には3種類あります。
専属専任媒介契約は1社だけに仲介を依頼する媒介契約となり、別の不動産会社に仲介を依頼することはできません。
専任媒介契約は、専属専任媒介契約と同様、1社だけに仲介を依頼する媒介契約となり別の不動産会社に仲介を依頼することはできません。
異なるところは、自分で購入希望者を探してきた場合、不動産会社を介さずに契約できます。
一般媒介契約は、同時に別の不動産会社に仲介を依頼することが可能で、自分で買主を探してきた場合でも不動産会社を介さずに契約することも可能となります。
媒介契約を選ぶポイントとしては、時間に余裕があり納得する価格で売却したい場合は一般媒介契約、時間に余裕がなく確実に買主を見つけたい場合は専属専任媒介契約か専任媒介契約を選ぶと良いでしょう。
<6.売却活動をおこなう>
不動産と媒介契約を締結したら、売却活動をはじめます。
売却するにあたり、最も重要なのは売却価格です。
誰もがなるべく高く売りたいと思うのが当然ですが、高すぎれば売れるまでに時間がかかりますし、安すぎれば損をする可能性があります。
適正な価格を設定することが重要となりますよ。
また、購入を検討している方が物件を見学することもありますので、その際の内覧対応をするのも仕事です。
とくに住み替えなどで売り先行を選んだ場合、家に済みながら売却活動をおこなうことになるので、しっかりと内覧の準備と対応をする必要があります。
<7.売買契約を結ぶ>
購入者が決まったら、売買契約を結びます。
売買契約では契約書の読み合わせや、設備表の確認をおこない、手付金を受け取ります。
<8.引き渡しをおこなう>
買主から残金の支払いを確認したあと、売主が鍵を渡すことで引き渡しが完了します。
また、売主に抵当権が残っているので、買主が新たな抵当権を設定する場合は、司法書士立ち会いのもと、抵当権抹消と新たな抵当権の設定や所有権移転登記も同時におこないます。
この際、売主は抵当権抹消のための登録免許税と、司法書士への手数料を用意する必要があります。
<9.最後に確定申告を忘れずに!>
家を売却すると利益が発生するので、確定申告が必要となります。
2/16~3/15の期間中に確定申告をおこないましょう。
一戸建てを売却する際の注意点
一戸建てを高く売るためには売却にかかる費用を抑えることも重要です。
費用を抑える工夫としては、リフォームをおこなわないことです。
リフォームをすると数十万~数百万の費用がかかりますが、そのかかった費用をそのまま売却価格に上乗せして販売すると高くなりすぎてしまい、売りづらくなってしまいます。
最近では中古物件をリフォームしたい人も多いので、むやみにリフォームをして出費を増やさない方がいいでしょう。
スムーズに売却するためにしっかりと内覧対策をする
不動産会社の査定を受ける時点では、そこまで掃除に力を入れる必要はありません。
しかし購入検討者が内覧に来た際は、しっかりと準備する必要があります。
第一印象を良くするためにも徹底的に掃除をおこない、ものを減らして整理整頓しましょう。
引っ越し準備も兼ねて余計なものは処分するか、ものが多すぎる場合は一時的にトランクルームなどに預けておくのも一案ですよ。
水回りの設備は汚れが目立つので、ハウスクリーニングなどに掃除を依頼するのもおすすめです。
忘れがちな、庭やベランダもしっかり掃除しておきましょう。
見せられない部分があると売買は成立しにくくなるので、すべての部屋を見せるつもりで準備してくださいね。
まとめ
家を購入する際は、不動産会社がさまざまなことを教えてくれますが、売却の際には自分で自発的に動かなければなりません。
売却までの流れをしっかり理解し、大切な資産の売却を成功させましょう。
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