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建売住宅とは?失敗談から学ぶチェックポイント
目次
「建売住宅」とは、土地と建物がセットで販売されている住宅のことで「分譲住宅」と呼ばれることもあります。建売住宅が不動産サイトに紹介されているときには、すでに建物が完成していることが多いです。
今回は建売住宅のメリットとデメリット、失敗談からみる注意点をご紹介します。
建売住宅とは?安価な理由とメリット
タイトルに「失敗談」と入れているので、「建売住宅は悪いことばかりなのかな?」と感じた人もいるかもしれませんが、建売住宅にはもちろんメリットもあります。
<価格が安いことが多い>
同じ土地でも、注文住宅よりも建売住宅のほうが安価なことが多いです。
できるだけ安価で購入できれば、引っ越し費用や家具などに予算をあてることができるのでうれしいですよね。
安価な理由は
「打ち合わせの人件費がかからない」
「同じ規格で建てる家が多いので、部材を大量注文して安く仕入れることができる」
など、いろいろな手間を省いているからです。
「質が悪いから安価」なわけではなく「手間」を省くことによって価格を下げることができるのです。
<見学ができる>
建売住宅は不動産サイトに掲載されたときには、すでに建物が完成していることが多いので、実際に建っている家を見ることができます。
完成していない場合には、同じ規格の家を見学させてもらえることもあるので、不動産会社に確認してみましょう。
見学のときに実際に部屋の広さを見ることができるので、家具や電化製品の配置もイメージしやすく、「考えていたイメージと違った」と後悔するリスクを減らすことができます。
キッチンなどの水回りの設備も実際に見ることができるので、自分のライフスタイルを想像しながら家事動線や生活動線も確認することができます。
<万人受けする間取りやデザイン>
建売住宅は販売しやすくするために、万人受けする間取りで建てられていることが多いので、生活動線や家事動線もしっかり考えられています。
内装面でも壁の色や水回り設備の色は、白やベージュ、茶色など落ち着いた色で統一されている事が多く、持ち込み家具とも合わせやすいでしょう。
<すぐに入居できる>
建売住宅は購入してから入居までが早いこともメリットの一つです。住宅ローンの手続きなども含めて、購入してから最短1か月程度で入居することができます。
「今住んでいる家の更新が近いから早く引っ越したい」
「子供の入園や入学があるから早く住民票を移さなければいけない」
と考えている人など早く入居したい人には嬉しいメリットですね。
知っておきたい建売住宅のデメリット
続いて、建売住宅のデメリットをご紹介します。
<融通がきかない>
建売住宅は基本的に間取りやデザイン、設備などの変更ができません。
設備面も同様に変更ができないので
「ガスを導入している家だけど、オール電化がいい」
「キッチンにカップボードをつけたい」
と考える人は、入居前に自分でオプション代金を払って工事してもらう必要があります。
<妥協が必要>
建売住宅では、多少の妥協は必要になってくるでしょう。
「リビングに階段があったらよかったな」「リビングに併設した和室がほしかった」など希望通りにいかない部分もでてくるかもしれません。
水回りの設備や壁紙に関しては、リフォームで変更することが可能ですが、間取りや収納に関しては変更するのは難しいでしょう。
そのときに何をどこまで妥協できるか、家族で話し合っておきましょう。
<購入を急かされる>
不動産サイトを見ていて「この物件いいな」と思っても、次の日には消えていた…なんてことも少なくないはず。
建売住宅は物件購入申込書を書いた先着順、つまり「早い者勝ち」なのです。
高額な買い物なので慎重に決めたいところですが、いい物件はすぐに買い手がついてしまうので、なるべく早めに決断しなければなりません。
物件購入申込書を書くには、住宅ローンの事前審査を通過しておく必要があるので、事前に金融機関でどの程度借り入れが可能か事前審査しておくといいでしょう。
<個性はない>
先ほどメリットで「万人受けする間取りやデザイン」とご紹介しましたが、これはデメリットにもなり得ます。
「個性がほしい」「周りの家と同じなのは嫌」と考えている人にとって、万人受けするデザインはデメリットと感じるでしょう。
失敗談から学ぶ建売住宅のチェックポイント
建売住宅を購入する際失敗しないためには、どのようなことに気を付けたらいいのか失敗談も確認しておきましょう。
<日当たりが悪かった>
「内装に気を取られて日当たりをしっかり確認せずに購入してしまい、住んでみてから日当たりの悪さに気づいた」
「北側にバルコニーがあるから、洗濯物が乾かない」
「隣家と距離が近すぎて1階に日が当たらない」
建売住宅を購入して失敗したと思っている人は、日当たりについて後悔している人は多いようです。
日当たりをあまり確認せずに、内装だけを気に入って購入してしまい、住んだ後に日当たりの悪さに気づくことが多いようです。
日当たりは、時間や季節、近隣の建物によっても変わってくるので、見学の時間帯をずらし複数回に分けて確認しておきましょう。
<収納量が少ない>
「今は持ち物がないから大丈夫。と思って購入したけど、家族が増えたら物が入らなくなって、タンスやボックスを買わなければいけなくなった。」
「クローゼットに入らないものを部屋に置くから、部屋がごちゃごちゃ見えてしまう」
「玄関クロークがないから、ベビーカーや外遊びグッズをしまう場所がない」
このように収納量についての失敗談もあります。
クローゼットは、最低でも1つの部屋に各1つずつ、廊下や階段周りにもファミリークローゼットのような、サブクローゼットがあると、ある程度の収納量を確保できます。
また、キッチンや洗面所に床下収納があるとストック品を収納できて便利なので、床下収納があるか確認しておくといいでしょう。
<造りが雑だった>
「内覧のときには気づかなかったけど、壁紙の継ぎ目が浮いている」「畳に傷がついている」
「住んでまだ数年なのに、壁紙に亀裂が入った」
家の細かい傷などは、見学のときには気づきにくいものですが、引き渡し前の確認内覧のときには、必ず確認しておきましょう。
引き渡し後には修理をしてもらえない可能性があります。
壁紙の継ぎ目と傷の有無、畳に傷がないか、クローゼットの開け閉めはスムーズにできるか。などを確認しておきます。
複数人でチェックすると、より細かく確認できるので引き渡し前の確認の際家族に付き添ってもらうとよいでしょう。
<周辺環境を確認してなかった>
「家の内装を気に入って購入したけど、駅まで徒歩30分以上かかる」
「家の前の道路が通学路で毎朝渋滞する」
「近くに保育施設がない」
住宅を購入するときに、周辺環境を確認しておくことはとても重要です。なぜなら周辺環境は変えることができないので、一生付き合っていかねばならないのです。
周辺駅までの時間や保育施設、小学校などの位置は調べたらわかりますが、道路の様子などの周辺環境は、実際に見てみないとわからないので、日当たりと同様に時間帯をずらして確認しておきましょう。
まとめ
今回は建売住宅のメリットとデメリット、失敗談からみる注意点をご紹介しました。
建売住宅は「実際に建っている家を見ることができる」のが大きなメリットです。
このメリットを活かせば、建売住宅を購入して「失敗した」と感じるリスクも減らすことができます。
建売住宅の購入を検討している方はこの記事で紹介した注意点をしっかり確認しておきましょう。
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