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おしゃれな平屋が増えている!平屋にかかる費用は?
目次
広い土地があるならば「平屋」を建てたいと考える人は多いのではないでしょうか。
近年、子育て世帯からも人気が出てきている「平屋」ですが、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
この記事では「平屋」のメリットとデメリット、費用についてご紹介します。
そもそも平屋とは?
平屋とは、1階建ての住宅のことです。
「昔の家」と思われがちな平屋ですが、近年の平屋は見た目もオシャレで生活もしやすいことから、子育て世帯にも人気があります。
平屋か2階建のどちらにするか悩んだとき、費用や税金にどのくらい差があるのか気になりますよね。
ここでは費用と税金についてご紹介します。
<2階建と比較した費用は?>
建物の坪数が同じ場合には、平屋よりも2階建のほうが外壁の面積や延床面積が多くなるため、費用は高くなります。
老後に家を建てる場合など「2階建にするほど部屋数は必要ないな…」と考えているひとは、費用も抑えられる平屋を検討してみたらいいかもしれませんね。
しかし、2階建と同じ延床面積の平屋を建てる場合には、基礎と屋根に使う資材が2階建よりも多く必要になるので費用は高くなり、坪単価も2階建てよりも高くなってしまいます。
さらに、平屋で2階建の家と同じ延べ床面積の家を建てるためには、2階建を建てるよりも広い土地が必要です。
したがって、家の費用だけではなく土地の費用も高くなってしまいます。
<税金は?>
不動産を所得すると支払う義務がある「固定資産税」と「都市計画税」は、「資産の価値」によって変わってきます。
資産の価値を決める基準は細かく設定されているので、詳しくは割愛しますが、資材や建材を多く使った住宅は「資産価値が高い」とみなされます。
2階建と平屋が同じ延床面積で家の中の仕様も同じ場合、2階建よりも平屋のほうが屋根や壁などに資材を多く使います。
したがって、2階建よりも平屋のほうが固定資産税は高くなることが多いです。
平屋のメリットとデメリットもご紹介!
昔から親しまれてきた平屋にはどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは構造面と生活面、費用面のメリットをご紹介します。
<構造面>
・自由度が高い
平屋だと、2階との関係を考える必要がないので、間取りを考えやすいです。
自分たちのライフスタイルに合わせて自由に、水回り設備や部屋の位置を決めることがきます。
また、中庭を作ったり、コの字型の家にしたり…など自由に家の構造を決めることができるのは嬉しいですね。
・デッドスペースがない
階段を設置することによってできるデッドスペースは、2階建の場合だと4畳です。
4畳といえば、ファミリークロークやちょっとした書斎を作れる広さです。
この広さをデッドスペースにしてしまうはもったいないですよね。
平屋の場合デッドスペースがなくなるので、デッドスペースができる心配もなく、ワンフロアを有効的に使うことができます。
<生活面>
・階段がない
平屋には階段がないので、階段から転落する事故を防ぐことができます。
小さいお子さまがいるご家庭では、お子さまが歩き回るとようになると、少し目を離した間に階段を勝手に上って転落してしまった…など、家の中にいるのに思わぬケガをしてしまうことも多いはず。
平屋に場合は階段から転落することがないので、小さいお子さまがいるご家庭でも安心ですね。
・家族の気配を感じやすい
平屋だと家族全員の生活動線が同じなので、必然的に顔を合わす機会が多くなるため、コミュニケーションを取りやすくなります。
お子さまが大きくなったとき、部屋が2階だと顔を合わす機会が減ってしまいますが、ワンフロアだと生活音や気配が感じられるので安心ですね。
・老後も安心して暮らせる
老後に心配なのは毎日の階段の上り下りです。
階段の上り下りはちょっとした運動になりますが、身体が思うように動かなくなったときに生活をすべて1階に移すため、2階を使うことがなくなってしまいます。
平屋の場合ワンフロアなので、老後も機能しない部屋がでることなく、家全体を有効的に使うことができますね。
また、バリアフリーにしておけば、段差で転倒するなどのリスクも防ぐことができるので、老後も安心して暮らしていくことができます。
<費用面>
・メンテナンスにかかる費用が抑えられる
外壁や屋根の塗装の塗り替えをするとき、2階建だと足場を組んで作業をしなければなりません。
一方、平屋だと足場を組む必要がないので、2階建よりもメンテナンス費用が安くなります。
平屋にかかる費用は?メリットとデメリットは?デメリットをご紹介
若いときから老後まで快適に暮らしていける平屋にも、実はデメリットもあります。
ここでは平屋のデメリットについてご紹介します。
・広い敷地が必要
平屋を建てるときに気を付けておきたいのが、建蔽率(けんぺいりつ)です。
建蔽率とは、敷地に建てることのできる建物の割合のことで、たとえば100㎡の土地の建蔽率が50%だった場合、建物の広さは50㎡までしか建てることができません。
必ず建蔽率内で建物を建てなければいけないので、計画している平屋の坪数が大きくなれば、それに伴った敷地の広さも必要になります。
気になる土地を見つけたときには、必ず建蔽率を確認しておきましょう。
不動産会社や自治体のサイトで確認することができます。
・費用がかかる
2階建と比較したときにも書きましたが、平屋の場合、延べ床面積が大きくなると基礎と屋根に資材を多く使うので、坪単価が高くなってしまいます。
「なるべく費用を抑えたいな」と、考えている人にとって、費用が高くなってしまうのは、デメリットに感じてしまうでしょう。
・日当たりの悪い部屋ができてしまう
間取りを考えるときに、部屋を繋ぎ合わせるように考える平屋では、中に埋もれる部屋の日当たりが悪くなってしまいます。
これを防ぐには、中庭と作るなどして日が入るようにすればいいのですが、そうすると壁の面積と窓の数が増えるので、費用が高くなってしまいます。
また、リビングなど主に生活する部屋を南に配置するので、寝室や子供部屋の日当たりが悪くなることも…
これも中庭などで改善できますが、やはり費用が高くなってしまいます。
・プライベートを確保しにくい
メリットで、家族の気配が感じやすいことをあげましたが、これはデメリットにもなります。
お子さんのお友達が遊びに来たときに、声や音が気になったり、お子さまもリビングの生活音が気になったりしてしまうでしょう。
また、思春期の難しい時期には、顔を合わすだけで衝突してしまうかもしれないので、お子さまによっては、ある程度の距離が必要かもしれません。
・防犯面が心配
平屋の場合、部屋の日当たりをよくするために窓を大きくとる傾向があるので、2階建よりも侵入できる場所が多く、防犯面が心配です。
窓が多い家は空き巣に入好まれる傾向にあります。
これを防ぐためには、防犯面カメラの設置や防犯砂利を敷く、窓に防犯フィルムを貼るなどの対策が必要です。
夜寝る時「冷房は苦手だから窓を開けて寝たい」と思う人いるかもしれませんが、平屋で窓を開けて寝るのは侵入される危険性があるのでやめておきましょう。
どうしても窓を開けて寝たいと考えている人は、人が侵入できない大きさのすべり出し窓を設置しておくと少し安心ですね。
まとめ
この記事では、平屋のメリットとデメリット、価格についてご紹介しました。
平屋は2階建ての物件と比べると外壁や延床面積が多くなりどうしても費用が高くなってしまいがちです。
しかし設計のときの自由度は高く、生活もしやすいので子育て世帯から高齢者の方まで幅広くオススメできる住宅です。
平屋にするか2階建にするか迷っている人は、メリットとデメリットを考慮した上で検討するといいかもしれません。
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