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- ジム付きのマンションの魅力と注意点!タワマンでも気になる騒音も解説
目次
今回は物件の購入を検討している方向けに、ジムやプールが併設されているマンションについてご紹介していきます。
暮らしている建物内にジムやプールが併設されていれば、いつでも気軽に運動をできる魅力がありますね。
実際にどのようなメリットがあるか、また気をつけるべきポイントについてもみていきましょう。
ジム・プール付きのマンションの魅力
タワーマンションなど高所得者向けの建物では、アピールポイントの1つとしてジムやプールなどの共有施設が併設されていることもあります。
体を動かすのが好きな方や、運動不足が気になる方にとっては魅力的に感じられる場合もあるでしょう。
暮らしている建物内にあるので少しの時間があればすぐに出かけられますし、天候を気にする必要もありません。
またご近所同士のコミュニケーションの1つとして、活躍する場合もあるかもしれませんね。
そんな魅力あふれる併設施設ですが、最近では施設の必要性について疑問を感じる方も増えてきているようです。
実際ジム併設のマンションに住み始めたものの、施設をほとんど使用していない方も多いようです。
理由は人それぞれで、仕事の忙しさや施設の内容への不満、子どもがいて時間が取れない、などが挙げられています。
本当に自分にとってジムやプールが必要な施設なのか、よく考えてから購入する必要がありそうです。
<タワーマンションにはほかにどんな併設施設がある?>
一般的なジムに設置してある器具と、同じような器具が設置されているフィットネスジムや、自由に泳げるプールのほかにどのような施設があるのでしょうか。
運動施設では、ゴルフ練習場を併設している物件もあります。
最新型のシミュレーターなどの設備が整っている場合もあり、ゴルフが好きな方には魅力的ですね。
またファミリー向け物件であれば、キッズルームやゲストルーム、パーティールームなどが併設されているマンションもあります。
さらに展望ラウンジや屋上庭園、温泉施設などを設置している場合もありますよ。
どのような共有施設に関しても維持費がかかるものなので、その点や利用頻度を考慮して検討する必要がありそうです。
その併設施設はこれから暮らす数十年間使い続けるのか、その維持費を払い続けることに不満は感じないかを検討しましょう。
ジムやプール付きのマンションで気を付けたほうがよいこと
便利な併設施設ですが、これらは常に維持費が必要になってくるものだ、と意識しておく必要がありそうです。
万が一なんらかの理由で施設を1度も使用しなかったとしても、共益費としてマンションに住む住民からは必ず支払いが必要になってきます。
実際プール付きのタワーマンションでは、プールの維持管理費だけで年間3万円以上になる場合もあるようです。
これはプールの維持管理費のみでの金額のため、ほかの共有部の維持管理費もさらに追加されるようになります。
住み続けている間はこの負担額がずっと続いていく、といった点を考慮しなければいけません。
ただし毎日のようにジムやプールを使用する方や、家族で何人も利用する場合には、一般的なジムやプール施設の利用よりもお得に使える場合もあるでしょう。
仕事の忙しい合間に本当に自分は利用できるのか、家族のうち誰が利用できるのか、どのくらいの利用頻度になるのかなどを今一度考えるのがおすすめです。
暮らし続けていき高齢になってからは、時間ができたとしてもそのときの体力とも相談しないといけません。
定期的な利用がないと、出費だけが生涯にわたって加算されていくことになってきます。
維持費と利用頻度に鑑みてのコストパフォーマンスを考えてみましょう。
またマンションによっては、施設をほとんど誰も使っていない場合もあるようです。
最初のころは利用していたが、次第にいかなくなってしまったり、近所の人と顔を合わせたくなかったりと事情はそれぞれです。
もしもマンション内のほとんどの人が使用しなくなってしまうと、維持費の支払いをしたくない、と考える住民が増えてしまうかもしれません。
住民全体から維持費が回収できないと、施設自体の存続が危うくなるリスクもあります。
また密室の場合には、世界中で問題になっている新型コロナウイルスのような感染症が不安で、利用できない状況もでてくるでしょう。
人々の使用しなくなった施設がマンション内にあるのは、資産価値としても気になるところです。
なんとなくあったらよさそう、使うかもしれないから、と決めてしまうと後悔する場合もありますので気を付けましょう。
<併設施設はプールじゃなくて温泉のほうがよい?>
プールに関しては準備や着替え、シャワーなど意外に時間を必要とする運動であり、全身もしっかりと使うため、多忙な場合に利用が難しくなりがちな施設です。
また高齢になるほど体力の衰えから、足が遠のきがちにもなってきます。
マンションを購入する世代の全体で高齢化が進んでいきますので、多くの人が使用しなくなる循環も予想されますね。
高齢になったときに使いたいのは、プールよりもむしろ温泉なのかもしれません。
その場所で何十年暮らすのか、50代や60代になったころにも使用できるのか、検討してみましょう。
ただし温泉に関しても維持費はかかりますし、故障などがあれば利用できなくなる可能性もあります。
近所の人と裸で会いたくない、などの思いがある方にとっても、また感じ方が変わってきますので、よく検討する必要がありそうです。
ジム・プール付きのマンションの騒音は?タワマンでも気になる?
マンションの下の階にジムがあるのは非常に便利ですが、実際に住んでいる人からすると「一日中物を落とす音がうるさい」という意見もあるようです。
また、最近自宅でホームジムを開業するひとが増えていることもあり、上の階での足音や筋トレの音がうるさく響く場合もあります。
そういった騒音がないかどうかは、事前に内見の際にチェックするようにしましょう。
日中は気にならない物音も夜は気になる場合もあるので、内見は夜に行くのがおすすめです。
部屋のすぐ下にジムがある等いった場合は要注意です。
もし住んでから発覚した場合、管理会社にクレームを言っても、防音工事は大がかりなため、なかなか対応してくれない場合が多いです。
その際は引っ越しも視野にいれてみてください。
今住んでいる物件以外にも、お手頃で住みやすい物件があるかもしれません。
ジムやプール併設のマンションは今後需要低下が予想される
猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で、屋内施設の需要低下が考えられています。
それはさまざまな場所にある施設はもちろんのこと、マンション内施設に関しても同様のことがいえそうです。
感染リスクの高い場所として、臨時休業となったジムなどの公共施設も多くありました。
またこれまでジムの会員だった人も、退会を考えた人が多いようです。
それに伴いオンラインフィットネスなどの需要が拡大しています。
自宅内で本格的な運動ができるようになってきているのですね。
外出を控える傾向や、不特定多数の人と関わるのを避ける傾向も、今後しばらく続くのではないでしょうか。
将来も今回のような緊急事態が起こらないとはいえません。
そして共有部分の維持管理がどのようにおこなわれているのかも、気になるポイントになってきます。
衛生面が気になる人が今後も増えると予想されます。
そういった面でも、共有施設の必要性を考えなおす必要がありそうですね。
<賃貸でお試しするのがよい場合も>
マンションを購入する前に、施設付きのマンション暮らしがどのようなものか実感する方法として、一定期間賃貸で暮らしてみる方法もあります。
ジム付きの賃貸物件は地域や建物によっては比較的低価格で、暮らせますよ。
利用料金を支払いながら、マンション内のジムでの運動をどの程度できるか、またそこでの人間関係はどうかなどを知れますね。
賃貸であれば、不要だと気が付いたら退去すればよいので負担も少なく済みます。
検討しているタワーマンションと似たような条件の賃貸物件で、試してみるのも一つの方法になりそうです。
まとめ
ジム併設のマンションについてまとめました。
時代が移り変わっていく中で、環境や個人の状況も変化していきます。
長い目でみて考え本当に必要な共有施設はなにか、ぜひ見極めて物件購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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Writer この記事を書いた人
- いえらぶコラム編集部
- 不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。