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【不動産の購入】床の傾きはどこまで大丈夫?簡単に確認する方法3選
いざ新居を購入しよう、不動産投資を始めようと思っても分からないことがたくさん。
何をチェックすればいいのか、どのような物件を選べばいいのかって中々分からないですよね。
もちろんチェックする項目はたくさんあるのですが、今回は床の傾きについて詳しく見ていきたいと思います。
床の傾きは、不動産の価値を決める上で非常に重要な項目ですし、住むにしても床の傾きが大きい物件では危険を伴います。
今回は不動産購入の際、どのように床の傾きをチェックすれば良いのか簡単にチェックする方法についてまとめました。
床の傾きはどこまで大丈夫?そもそも何で床が傾くの?
そもそも、どうして不動産の床が傾いてしまうのでしょうか。
原因がわかってくると、なぜ床の傾きが危険なのか見えてきます。
主に、床が傾く理由は下記の3つ。
・地盤が傾いてしまっている
・建物全体が傾いてしまっている
・床だけが傾いている
こう聞いただけでも、床が傾いていると非常に危険だとわかりますよね。
基本的に建物は建築時に傾きが出ないよう調査・計算して建てられます。
それにも関わらず建物に傾きが出てしまっているということは、建築中に不備があった、もしくは地盤等に問題があり傾いていってしまったということになります。
とくに、建築して間もない物件が傾いているということは現在進行形で、地盤の傾きが出てしまっているので、これからも傾きが進行していってしまう可能性があるわけです。
たった少しの傾きかもしれませんが、大きな建物に傾きがあると、その方向にその重み=負荷が偏ってくることになります。
何十年も住んでいるとその負荷が蓄積され、通常よりも早く不動産に寿命が訪れる、倒壊の危険が高まってくるということです。
床だけが傾いている場合は、比較的安く直すことができますが、それでも無駄な出費がかさんでしまうので、できるだけ傾きのある物件は避けた方が良いでしょう。
床の傾きはどこまで大丈夫?どれくらいの傾きから危険なの?
では、どれくらいの傾きがあると危険な状態と言えるのでしょうか。
実は、完全に傾きが無い不動産というのは不可能で、実際にはある程度の傾きが出てきてしまいます。
具体的には1000分の3以上の傾きがある場合には、その不動産の購入を見送るようにしましょう。
・1000分の3未満:問題なし
・1000分の3〜5:問題のある可能性が
・1000分の6以上:何らかの問題がある
ただ、この1000分の3という単位が分かりにくいですよね。
1000分の3という傾きがどれくらいの傾きかというと、10mの距離で3㎝の傾きがあるということ。
1000分の6ともなれば、10mで6㎝もの傾きがあるということです。
暮らしている中で、傾きを感じるのかというとそうではなさそうな気もしますが、建物の負荷を考えると危険な状態と言えるでしょう。
床の傾きはどこまで大丈夫?簡単に建物の傾きを測る方法
では、実際に建物の傾きを測ろうと思った場合どうすれば良いのでしょうか。
普通の人が10mで3㎝の傾きを測れるわけがありませんよね。
しかし、あるものを使えば簡単に測ることができます。
それがビー玉。
ビー玉はだいたい1000分の5以上の傾きがあると転がり始めるので、いくつか持っていき複数の場所で置いてみましょう。
全て同じ方向にビー玉が転がっていってしまうようであれば、その不動産を買わないようにした方が良いという目安になります。
しかし、ビー玉だと床の材質などによって転がり方が変わったり、どこまで傾いているのかが分からないという問題があります。
もう少し精度をあげたいという人は、レーザー墨出し器というものを買うのも手。
昔は高価なものだったので安い水平器を使っていたようなのですが、現在は5000円代から手に入るようです。
3m以上の幅があるところで計測すれば、どの程度の傾きがあるのかまで測ることができます。
何度も使うようなものではありませんが、不動産の購入で失敗してしまうよりもよっぽど安く済むでしょう。
そして、どうして物件が傾いているのか、他にも危険なところはないか、プロの目で確かめてもらいたという人は、専門的な知識や技能を有することを認められているインスペクターに依頼するのが良いでしょう。
インスペクションとは、不動産に詳しい専門家(インスペクター)が、住宅の劣化や不具合の状況について調査し、欠陥や補修すべき箇所、その時期などを客観的に検査してくれるものです。
基本的なものであれば6万円程度、床下や屋根裏まで入ってもらう場合は、13万円程度で行ってもらうことができます。
仲介業者が行っている場合や、購入時には無料で行ってくれる場合も。
家の傾きだけでなくその物件の価値がわかるので、何をチェックすればいいか分からない人はお願いするのも手です。
費用はかかってしまうので見る物件全てに行うのは現実的ではありませんが、購入しようか迷った物件には行い、納得した上で購入するのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
家の傾きを簡単に調べようと思う場合はビー玉を、もう少し詳しく知りたい場合はレーザー墨出し器を使う方法もあります。
自分で調べるのは難しそうだな、他にも危険なところはないかしっかりと調査したいという人はインスペクターにお願いすると良いでしょう。
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