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インタビュー
3社合同で盛り上げて不動産業界に風穴を開けるReal Estate Agent Awards
―社員の頑張りを形にしたいという思いから始まったイベント Real Estate Agent Awards。
今回は、主催の1人でもあるオーナーズエージェント株式会社の今井様にお話を伺いました。
3社合同で行うReal Estate Agent Awardsとは
―Real Estate Agent Awards(以下REAA)は、オーナーズエージェント様・クラスコ様・日本エイジェント様の3社合同で行っているとのことですが、どういった趣旨で始まったイベントなのか教えてください。
今井様(以下:今井):もともとは、3社それぞれで自慢コンテストのようなものを開催していました。当社は評価制度の中にミッショングレード制度というものを設けて、各社員が半年ごとにミッションを決めています。ただ、それを達成したかどうか、それが良い達成なのかが社内共有されていませんでした。だから、何をやったら評価をされて、何をやったら評価をされないのかという基準が皆分からなくて混沌としていたというか。そこで、「良い仕事ははっきり発表してもらおうよ!」というのがきっかけでした。
―社内のイベントとして始まったんですね。
今井:そうです。部署ごとにプレゼンの予選があって、それを勝ち抜いた社員が社内本選に出場します。結構凝っている社員もいるんですよ。今年の優勝賞品は10万円かアメリカツアーを選べるようにしました。10万円を選ぶだろうと思ったんですが、アメリカツアーが選ばれたので先日行ってきました。
そうした取り組みを3社それぞれで行っていたんですが、それなら日本一決定戦を作ってやってみようとなりました。どうせならワールドチャンピオンシップのような形にしてみたら面白いんじゃないかと案が出たのがREAAのきっかけです。
―賃貸フェスというイベントも開催されていらっしゃいますが、REAAとの違いは何でしょうか?
今井:賃貸フェスはあくまでもセミナーのような位置づけでしたが、REAAは日本一決定戦という感じです。ただ3社だけでやっていると他の会社の方が入りづらいので、来年以降はもっと環境などをがっちり固めて業界全体のイベントとして位置づけを変えていきたいなと思っています。他の会社の方に実行委員会へ入っていただき、その中で運営していくようにしたいです。
現状は3社がいなくなったらこのイベントは終わってしまうので、それだと長続きしません。3社それぞれの想いもありますが、個人的にはこれは営利目的ではなく行っていきたいと思っています。
女性が活躍できることを証明したREAA
―昨年も盛況でしたが、今年の見どころはどこでしょうか?
今井:見どころは、9名のプレゼンターのうち7名が女性ということですね。昨年は男性が多かったのですが、今年は圧倒的に女性が多いです。このことは、これからの不動産業界の在り方を象徴しているなと思います。女性の働き方とか活躍とか。私は不動産の仕事は女性の方が向いていると思っています。長年賃貸や売買の仲介をやっていますが、やはり最終的に決定するのは女性です。そのため、接客するエージェントも女性の方が向いていると思います。
以前の不動産業界は、「働くならがっちり夜まで働け!でなければ働くな」というような風潮が強かったですが、最近は働き方改革がすごく進んできているので、女性も働きやすい環境ができつつあると思います。実際、当社の社員は6割以上が女性です。ですが、やはり幹部や役職に就く方は男性が多いですよね。それもいびつだと思うし、もっと女性が上に上がれるような環境を作っていった方がいいと思います。そして、不動産業界はそんな風に女性がもっと働ける業界だということを、イベントを通じて知ってもらえたら良いなと私は思います。男性はすぐサボるんですが(笑)、女性はサボらずにきっちり時間内に仕事をやってくれます。だから、当社も女性がもっと活躍できるようにしていきたいし、業界全体もそうなっていった方が良いと思います。
―今回のイベントで女性が多いことも、女性が活躍できることを証明していますね。
今井:当社は2年連続女性が出場しているんですよ。今回出るのは、一般職で入社してまだ1年半なんです。ですが、そういう社員も輝けるということも不動産業界で女性が活躍できる一つのシンボルになり得るのではないかと思っています。女性ならではの気づきで、年間1,000万円以上の利益を作りました。
―入社1年半で1,000万円以上の利益ですか!
今井:そういうところに考えが行きつくところがすごいですよね。社内でプレゼンしてぶっちぎりで優勝したんですけど、プレゼンの良し悪しだけでなく、やはり中身ですよね。男性ではなかなか気づけない、女性ならではの視点でした。
―男性は良くも悪くもパワープレイで行けると思うところがありますよね(笑)。
今井:そうなんですよ(笑)。でも、女性は女性なりの働けるポイントがあると思うので、そのポイントをしっかり見つけてあげたら良いと思います。もちろん女性に不利な点もありますが、そういうところも調整していくと、すごく伸びていきますよ。
―業界改善には女性の活躍がカギにということですね。
今井:本当にそう思います。今回のREAA出場者も分かりやすい例ではないでしょうか。大学まで出ているのに、出産を理由に仕事を離れてしまうのはもったいないですよ。能力のある女性がもっと働けるようにしていった方が会社も伸びるし、これまで経済社会で消えていた主婦の方々が2時間でも3時間でも働いてくれたら、経済も活性化します。そうなるために当社も貢献していけたら良いですね。
イベントを通じて今後やっていきたいこと・広げたいこと
―REAAなどのイベントを通して、今後はどのようなことをやっていきたいとお考えでしょうか?
今井:まず個人的には、こういうイベントを続けていきたいと思います。不動産業界は自分たちが持っているノウハウをあまり出しませんが、それをどんどん出した方が良いと思います。そういった意味でも、BtoBをやっている我々は発信性が大きいので、きちんと伝えていきたいですね。イベントには、どういう形であれいろんな会社に絡んでもらいたいです。それで業界全体のレベルが上がると私たちもビジネスしやすいので。
近年はオーナーさんのレベルがすごく高まっているじゃないですか。でも不動産業界がそこに追いついていないんです。知識もそうですが、これだけ高額な商品を扱っているのに歯車の一部みたいに知識がないので、それもかなり問題だと思います。不動産は何千万、何億という取引がされるのに、金融商品という位置づけは全くありません。金融商品取引法で明確に説明義務があるのにも関わらず、不動産はその対象外です。最低限、不動産の知識があって金融商品の説明ができるくらいの位置づけに変えていきたいなと。そのためにもこのイベントを広げていきたいと思います。
―本日はありがとうございました。
会社の垣根を越えた新しいイベントを行い、そしてイベントを通じて女性が活躍できたり不動産業界をもっと良くしていくことを目指す今井様。
次回はREAA当日の様子をお伝えします。
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