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住まいのノウハウ
どう違うの?重量鉄骨の家と軽量鉄骨の家の違い
賃貸物件情報を見ていると、建物の構造を表す種類に木造や鉄筋コンクリート造・鉄骨造など様々な種類があることに気付きます。
建物の耐久性の高さでは、木造より鉄骨造や鉄筋コンクリート造の方が高くなるため、近年は木造住宅の数より鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅の数が多くなってきました。
ところで、鉄骨造の種類には軽量鉄骨と重量鉄骨の二種類があることをご存知ですか?
この違いは使用する鉄骨の厚さで、6mm未満であれば軽量鉄骨、6mm以上であれば重量鉄骨となりますが、他にも様々な特徴があります。
今回は、普段はあまり気にすることがない建物の構造について注目してみました。
軽量鉄骨と重量鉄骨の違い
先ほどは軽量鉄骨と重量鉄骨の厚みの違いについてお話しましたが、それ以外の特徴を以下にまとめてみました。
軽量鉄骨
1.鉄骨の大量生産が可能
2.法定耐用年数(国が定めた耐用年数)は19~27年
3.柱や梁が細いため、使用する鉄骨の本数や筋交いを多くして建物の強度を上げる
4.使用する鉄骨の本数が多いため、建築可能な間取りのパターンが限られる
5.住宅や小規模店舗などの建築に用いられる
6.建築費用が比較的安い
重量鉄骨
1.鉄骨の大量生産には不向き(成型に時間を要する)
2.法定耐用年数は34年
3.柱や梁が太い分、軽量鉄骨より少ない本数で骨組みを造ることが可能
4.使用される鉄骨の本数が少ないため、建築可能な間取りのパターンが多い
5.大型マンションやビルなどの建築に用いられる
6.建築費用が比較的高い
このように、同じ鉄骨造でも結構違いがあることが判りますね。
耐震性はどちらが高い?
鉄骨造の建物の場合、多くの方が気にされるのが耐震性。
鉄骨造の場合、どちらがより耐震性が高いかというと、実は明確な答えはあまりありません。
というのも、まず重量鉄骨は重さがある分、揺れた時の衝撃を吸収しやすいという特徴があります。
対して軽量鉄骨は、重量鉄骨に比べると細く軽いですが、筋交いを多く使用するブレース工法などを用いることで耐震性を上げることが可能。
専門家でも重量鉄骨が耐震性に優れているという方もいれば、軽量鉄骨でも問題ないという方もいるので、耐震性に関しては骨組みの素材だけでなく、工法にも注目されるといいでしょう。
遮音性はどちらが高い?
賃貸物件に住んでいる方の体験談として、「壁が薄くて、隣の部屋の生活音や話し声が筒抜けだった」というコメントを聞いたことはありませんか?
どんなに間取りが好みのお部屋でも、お隣さんの生活音や話し声が聞こえるのはあまりいい気分ではないですよね。
もし生活スタイルが真逆で、自分は昼型なのにお隣が夜型で、眠ろうとしてもテレビの音が気になって眠れないとなればストレスは溜まる一方です。
またお隣からの音が筒抜けになっているということは、こちらの生活音や話し声もお隣に筒抜けになっているということ。
これではお互いのプライバシーが守れません。
こうした生活音を防ぐには、やはり壁が厚いほどその効果は高まりますが、重量鉄骨造の方がその効果が高まります。
なぜなら重量鉄骨は、使われている柱が太いため、それを覆うために壁も厚くなるからです。
壁が厚い分、軽量鉄骨よりは室内の面積が若干小さくなるというデメリットはありますが、プライバシーを守ることを重視される方は重量鉄骨造の賃貸物件を探す方が良いでしょう。
鉄骨造と木造住宅・鉄筋コンクリート造の違いは?
ここまでは二種類の鉄骨造についてお話しましたが、鉄骨造以外にもよく使われている木造・鉄筋コンクリート造の特徴もまとめてみました。
木造の特徴
1.鉄骨造と比較するとコストが安い
2.法定耐用年数は22年
3.自然素材を利用しているため、風雨に晒され続けた時の傷みが大きい
4.吸湿性や断熱性が高いため、夏は涼しく冬は暖かい
5.遮音性が低く、音が伝わりやすい
鉄筋コンクリート造の特徴
1.鉄骨造と比較するとコストが高い
2.法定耐用年数は47年
3.一戸建てより、賃貸アパートやマンションなどの集合住宅やビルの建築に向いている
4.鉄筋とコンクリートを混ぜ合わせて造っているため、耐震性が高い
5.気密性が高いため、夏は暑く冬は寒い=冷暖房の稼動時間が長く、光熱費が高くなる
6.壁が厚いため、遮音性が高く音が伝わりにくい
木造や鉄筋コンクリート造も、それぞれメリット・デメリットがあることが判りますね。
なお、鉄筋コンクリート造の建物は台風にも強いという特徴があるため、毎年多くの台風に見舞われる沖縄県では、鉄筋コンクリート造で建てられている建物が圧倒的に多いです。
おわりに
ここまで四種類の建物の構造についてお話してきましたが、どの構造で建てられた家が一番良いかというのは、住む方の判断次第になると思います。
いえらぶの不動産相談のコーナーでは、こうした建物の構造についてのご相談も承っております。
数多くの建物を見てきた不動産のプロが、皆様のお悩みを解決すべく回答いたしますので、気になることや困ったことがある方はぜひご相談ください。
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