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- 10月7日は盗難防止の日!空き家の不法侵入対策で盗難させない環境を
目次
治安が良いといわれる日本ですが、近代では盗難事件も増えてきています。
とくに人が住んでいない空き家は不法侵入の被害に遭うことが多く、不法侵入対策が欠かせません。
この記事では不法侵入されやすい空き家の特徴やそれによって引き起こされるトラブルの内容、不法侵入への対策をご紹介いたします。
10月7日は盗難防止の日!その由来と目的とは?
10月7日は「盗難防止の日」です。
一般社団法人日本損害保険協会によって、2003年に制定されました。
10(盗とう)7(難なん)の語呂合わせが由来となっており、この日は防犯意識を高めてもらおうと全国各地でチラシやオリジナルグッズなどの配布やイベントを実施しています。
法務省が毎年公開している犯罪白書の令和2年版によると、全国で認知されている刑法犯罪の件数は748,559件で、前年と比べ8.4%減と減少傾向が続いています。
しかしこの刑法犯罪の件数のうち約7割が盗難によるもので、不動の1位となっています。
誰も住むことがなくなった空き家はこういった侵入窃盗を企む者の格好の標的となってしまいます。
不法侵入されやすい空き家の特徴とその理由とは?
総務省による平成30年の住居・土地統計調査によると、全国には846万戸もの空き家があり、今後も増加していくものと予想されています。
警視庁のデータでは令和2年の侵入窃盗の発生場所は一戸建てがもっとも多く、全体の4割弱を占める37%です。
次いで一般事務所の11.7%、共同住宅の9.3%の順となっています。
さらにその手口は空き巣が全体の31.5%に達しており、侵入窃盗の主な手口となっているようです。
マンションやアパートなどの共同住宅よりも一戸建てが狙われやすい侵入窃盗の空き巣はどういった犯罪なのでしょうか?
そしてどういった家が狙われてしまうのでしょうか?
人の出入りした気配のない空き家は格好の標的
不法侵入者はどういった家を標的にしているのでしょうか?
不法侵入者は人目につきにくい場所や、長い間人の出入りした気配のないようなところを狙って犯行におよびます。
つまり郵便受けのチラシの有無、敷地内の植栽や雑草の状況、屋根や外壁が朽ちてないかなどを見て、入る家を選ぶという訳です。
住居侵入罪と窃盗罪とは?
空き巣に入ると「住居侵入罪」と「窃盗罪」の2つの罪に問われることとなります。
住居侵入罪は正当な理由なく人の住居などに侵入する罪です。
成立した場合、3年以下の懲役もしくは10万円以下の罰金で、未遂でも処罰の対象です。
これは他人の住居などに侵入したりしようとした時点で成立するため、空き巣の場合は必ず住居侵入罪に問われることとなります。
一方で窃盗罪はその名のとおり、他人の財産等を無断で持ち去ったり、無断で使用した場合に問われる罪です。
成立した場合は10年以下の懲役、または50万円以下の罰金に処されることになっています。
空き家に不法侵入されることで発生するトラブルとは?
だれも住んでいない空き家に不法侵入を許してしまうと、どういったトラブルが起きるのでしょうか?
盗難の被害
以前の住人が使っていた状態のまま家財一式を残してある、倉庫として普段使わないものをしまってあるなど、だれも住まなくなった空き家には家財や貴重品などが残されていることが多くあります。
それを狙った不法侵入者によって、家具や家電、貴重品などが盗難の被害に遭うことがあります。
不法占拠や住みつき
心配なのは盗難だけではありません。
人の出入りした気配がない空き家では、浮浪者や不審者などが不法侵入し、オレオレ詐欺の拠点として使ったり、住居として住みついてしまう心配もあります。
最悪の場合、しまってあるものを取りに久しぶりに足を運んだら、不法侵入者と鉢合わせしてしまう恐れもあります。
ゴミの放置
不法侵入者は室内で食事を取ったり、他から持ち込むなどして、室内にゴミを散乱させます。
それが常態化し、外部からでもゴミの放置がわかる規模になると、敷地全体がゴミ置き場として認識されてしまいます。
そうなってしまうと、不法侵入者に限らず、通りすがりの人や悪意のある近隣住民などによってどんどんゴミが運ばれてくる悪循環に陥ってしまいます。
火事になる恐れも
また不法侵入者によって室内での喫煙などがあれば、火の不始末により火事を引き起こす恐れもあります。
ゴミの散乱に火の不始末が重なれば、またたく間に建物全体を火の手が覆い、大きな被害を被ることは想像に難しくありません。
被害が家財や建物に留まればまだしも、隣家へ延焼してしまう可能性もあります。
その場合、高額な弁済費用を求められることもあるので、とくに注意が必要です。
空き家に不法侵入されないための対策とは?
空き家への不法侵入は、さまざまなトラブルを引き起こす引き金となります。
万が一火事などに発展してしまうと、だれかの命を奪う結果にもなりかねないため、絶対に不法侵入を許してはいけません。
誰も住んでいない空き家でトラブルを発生させないためには、どのような対策が有効なのでしょうか?
定期的な見回りをおこなう
不法侵入を防ぐもっとも良い方法は、建物がしっかり管理されていることを示すことです。
そのためにもっとも有効なのが、定期的な見回りです。
空き家の内外を定期的に見回ることで、不法侵入者が人の出入りした気配を感じ取り、被害に遭いづらくなります。
たとえば郵便ポストから郵便物が溢れかえらないように処理する、投函口を塞ぐ、植栽の剪定や雑草をこまめに抜く、外壁や窓、屋根や庇に不具合がないかの確認など、適切な建物管理をおこなうことが大切です。
さらに窓を開けて室内の空気の入れ替えをおこない、水栓を開放してしばらく水を流すなどもカビの発生や排水口からのにおいの防止に効果的です。
建物の維持・修繕などしっかりと管理することで、頻繁に人の出入りがあることをアピールできます。
防犯グッズを活用する
空き家の状況によってはすでに管理が行き届いておらず、粗大ごみなどが不法投棄される被害に遭っている空き家もあります。
そのような状況のまま放置してしまうと、前述したようなさらに大きなトラブルを引き寄せてしまうため、至急対策を講じる必要があります。
もっとも効果のある方法は頻繁に見回ることですが、空き家までの距離が遠いなど、多くの方がそう簡単に時間が裂けるものではありません。
そこで効果的なのが防犯グッズの活用です。
たとえば人感センサー式のライトや防犯カメラを死角となる場所やゴミの放置が頻発している場所などに設置することで、被害の発生を抑えることができます。
不動産会社への管理委託も検討する
これらの対策は空き家までの距離が近ければ自主管理で十分に対応できるものですが、遠方にお住まいの方にはなかなか対応できる内容ではありません。
そのような場合は地元の不動産会社へ管理を委託することをおすすめします。
不動産会社は建物の維持管理のプロであり、地域の情報やトラブルへの対処方法など豊富なノウハウを持っています。
いざトラブルが発生してしまったときの被害を考えれば、安価な費用で管理を委託できるので大いに検討する価値があります。
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まとめ
だれも住まなくなった空き家は、建物自体や設備が驚くスピードで劣化し始めます。
それを放置することによって、悪意を持つ不法侵入者を引き寄せてしまいます。
最悪の場合は空き家の建物や家財などに限らず、隣家まで被害を及ぼしてしまうトラブルを招きかねないため、甘く見ることはできません。
トラブルを未然に防ぐためには、適切な管理をおこなうことがとても重要です。
まずは自分自身が見回りできる頻度と、不動産会社への管理委託に必要な費用を比較するところから始めてみてはいかがでしょうか?
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Writer この記事を書いた人
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