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- 「持ち家を売りたい!」初めての不動産売却でまずやるべきこととは?
「両親から相続した実家があるけど、空き家になっていてどう使ったら良いか分からない」「所有しているマンションを売りたいけどどうやって売ったら良いか迷っている」
今よりも良い住まいに移りたいから、資産をしっかり整理してもっと今の生活を充実させたいなど、さまざまな理由があると思います。
しかし、不動産を売却したいけど、どんなことから始めれば良いか分からない方は、意外と多いのではないでしょうか。
さらに欲を言えば、できるだけ「早く」「高く」売れてほしいものですよね。
今回は、初めて不動産売却に挑戦する方に向けて「不動産売却初心者がまずやるべきこと」を解説します。
初心者ならではの不安や疑問を解決して、不動産の売却に挑戦してみてくださいね。
初めての不動産を売却でまず考えるべきこと
さて、不動産を売ろうと思ったら、まずは何を考えれば良いのでしょう?
あらかじめ売却計画を決めるなどさまざまな方法がありますが、ここではまず次の3つのことをやってみましょう。
①売りたい物件の不動産価格相場を調べる
②売却しても良いか家族との合意を取る
③いつまでに売却したいのか決めておく
それぞれを詳しく見ていきましょう。〈①売りたい物件の不動産価格相場を調べる〉
不動産を売却しようと思ったら、おそらく気になるのが「自分が売りたい不動産はどのくらいの価格で売れるのか」ではないでしょうか?
想定される売却価格を査定してもらう前に、まずは自分の物件と似た条件の価格相場を調べましょう。
なぜ、査定よりも先に相場を掴んでおくのでしょうか。
それは、判断する基準がなければ、その査定が高いのか安いのかの判断がつかないからです。
相場の調べ方にはさまざまな方法がありますが、もっとも一般的なのは一括査定サイトや不動産会社の査定サイトを使う方法でしょう。
自分の不動産と似た条件やエリアで絞り込みをして、想定される相場を調べてみましょう。
〈②売却しても良いか家族との合意を取る〉
意外と見落とされるポイントですが、不動産会社に相談する前に「持っている不動産を売却しても良いか」事前に家族と合意を取っておくことをオススメします。
相続と言えば家庭内での揉め事のイメージがあるように、相続物件であれば揉める可能性もあります。
また、共有で持っている不動産の場合、「相続人全員の同意」がなければ売却・賃貸・貸出ができません。
不動産会社に相談してから家族での揉め事が起きると大変ですし、不動産会社にも迷惑になってしまいます。
家族との合意は、ぜひ事前に取っておきましょう。
〈③いつまでに売却したいのか決めておく〉
もしいつまでに売らなければならないという条件があれば、その期日から逆算して売却活動を始める必要があります。
なぜなら、不動産はそうすぐに売れるものでもないからです。
仮に住み替えをする場合であれば、次の住まいも見つけないといけませんよね。
売却してから新しい物件を購入するのか、先に売却するのであれば新しい物件が見つかるまでの間、賃貸物件を借りなければならないなど、考えるべきことがたくさんあります。
とにかく早く売却したい場合、不動産会社に買い取ってもらう手もありますが、金額は相場よりも低くなってしまいます。
いつまでに売りたいのかあらかじめ決めることで、余裕のある売却計画を立てることができますよ。
査定を依頼する会社選びは慎重に
以上3つのポイントをクリアできたら、次は不動産会社へ物件の査定を依頼しましょう。
査定の依頼方法は主に2つ。
①一括査定サイトを使って一度に複数社へ査定を依頼する方法
簡単に査定依頼ができるのがメリットですが、何社も同時に対応するのが面倒に感じる方もいるかもしれません。
ただし、同時にいくつもの査定が取れるため、相場観を掴むためにも活用できます。
②自分で会社を選び、それぞれに直接査定を依頼する方法
それぞれに依頼しなければなりませんが、自分で会社を選んで査定依頼ができるのがメリットです。
また、査定サイトには掲載されていないような地場の不動産会社や紹介を受けた不動産会社にも依頼ができます。
ただし、1社にしか依頼しないとその査定が適正なのか分からないため、少なくとも3社には同時に査定を依頼するのが賢明です。
このように査定依頼には2つの方法があり、査定を出してもらった会社の中から売却を依頼する会社を選ぶことになります。
しかし、不動産の売却は大きなお金が動きます。
また、何度もあるような機会ではないので、依頼する会社を適当に選んでしまうと後悔する可能性があります。
売却を依頼する不動産会社を選ぶ際は、以下のポイントに気を付けて選ぶようにしましょう。
〈①長く続いている会社かどうか〉
不動産の売買は、物件を売ったときから新しい物件を買うとき、さらには買った物件をさらに売るときと、長い時間を要します。
そのため、不動産会社との付き合いも長いものとなり、節目節目で頼る場面が出てくることも多々あります。
そんな状況なので、これから付き合う不動産会社は「長く続いている会社を選ぶ」方が確実だと言えます。
もちろん、業歴の短い会社が悪いわけではありませんので、業歴だけでなくその会社の対応や実績なども鑑みて依頼するかどうかを決めましょう。
業歴が長いかどうかは、宅地建物取引業の免許番号内に免許の更新回数が表記されていますので、この数字が大きければ長い間営業している会社になります。
〈②その会社の査定価格が相場に合っているか〉
不動産の査定価格は高ければ良いものではありません。
なぜなら、売却を依頼してほしいばかりに高額な査定価格を提示する会社もあるからです。
しかし、査定価格が高くてもそれが適正価格でなければ売れない可能性が大いにあります。
そんなときに役立つのが、やはり相場です。
その会社の査定価格が相場に対して適正なのかを調べることで、より確実に売却してくれそうな会社を見つけることができる可能性があります。
ただし、査定価格が相場より高い会社が一概に良くない訳ではありません。
なかには他の会社が気づかない視点で高く売れると判断している場合もあるので、なぜその査定価格になったのかの根拠をそれぞれの会社に聞いてみてください。
〈③売却力の高い会社かどうか〉
不動産はただ情報を出していれば売れるものではありません。
売却力の高い会社は、販売戦略をしっかり立てて、活動をおこなっています。
戦略がしっかりしていればいるほど早く高く売れる可能性は高いですが、素人がそれを判断するのは難しいですよね。
そんなときは「販売戦略はあるかどうか」をその会社に直接質問してみてください。
しっかり戦略を立てている会社であれば、いろいろと説明や提案をしてくれるはずです。
〈④自分が売りたい不動産を得意分野とする会社であるか〉
不動産会社にもさまざまな種類があり、得意とする分野がまったく異なります。
同じ持ち家売却でもマンションに強い会社もあれば戸建てに強い会社もあるので、目的に合った会社を選ぶことが重要になります。
会社のホームページを調べたり、担当者に直接伺うなどしてその会社の得意分野を調べましょう。
〈⑤大手か、中小か〉
不動産会社にも大手企業と中小企業があります。
大手企業はネームバリューや店舗・社員の多さなど大手ならではのメリットがある一方、人が多い分担当者によって経験や対応にバラつきがあるというデメリットもあります。
中小企業にはそのような数や規模のメリットはありませんが、案件数が多くない分、一件一件の取引を大事にする会社が多いようです。
また、そのエリアに特化している会社であれば大手が知らないような情報を持っている可能性もあります。
安心感を求めるのであれば大手、小回りの効いたサービスを期待するのであれば中小と、ご自身の要望に合わせて依頼先を考えると良いでしょう。
担当者選びこそ、さらに慎重に
これはさまざまな場面でよく見かけることかもしれませんが、せっかく慎重に選んだ会社でも担当者が頼りにならなければ慎重に選んだ努力が水の泡です。
そこで、担当者選びも慎重に進めるようにしましょう。
担当者選びで気を付けるべきポイントは、以下の2つです。
〈①どんな資格を持っているか〉
宅地建物取引士以外にも資格を持っている担当者であれば、取引以外の視点からもアドバイスをもらえたりします。
たとえばファイナンシャルプランナーであれば金銭面や税制面で得な提案をしてもらえるかもしれませんし、法律の知識のある担当者であれば法律も考慮したアドバイスがあるかもしれません。
〈②パーソナリティーが合うかどうか〉
担当者個人のパーソナリティーを見極めることも重要です。
分からないことに対して誠実に対応しれくれたり、電話やメールに早くレスポンスしてくれると、取引も安心して任せられますよね。
大事な不動産を任せることになるので、普段から真摯な対応をしている担当者を選びましょう。
まとめ
初めての不動産売却、一連の流れをしっかり把握しようと思うと情報量も多くて大変ですよね。
今回は不動産会社に売却を依頼するまでを解説しましたが、このように細かいステップに分けることで意外と簡単に思えたのではないでしょうか?
この記事を参考に、初めての不動産売却の一歩を踏み出していただけたら幸いです。
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Writer この記事を書いた人
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