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- 線路沿いの土地に住むメリット・デメリットとは?購入時の確認事項も
目次
「線路沿いの土地」と聞くと、騒音が気になり嫌煙する方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、線路沿いの土地には、実はメリットもあることをご存じでしょうか。
今回は、12月16日山手線が電化開業された日ということにちなんで、線路沿いの土地に住むメリット・デメリットをご紹介します。
また、線路沿いの土地を購入する場合に確認したい事項や住む場合の防音対策についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
線路沿いの土地に住むメリット・デメリットとは?12月16日は山手線電化開業の日
12月16日は山手線電化開業の日であるということにちなんで、線路沿いの土地に住むメリット・デメリットについて解説します。
<12月16日は山手線電化開業の日>
明治42年12月16日は、山手線が電化開業された日です。
田端駅?池袋駅間、赤羽駅?品川駅間が電化されました。
山手線電化開業の日にちなんで、線路沿いの土地に住むとどのような良いことや悪いことがあるか、次に述べていきましょう。
<線路沿いの土地に住むメリット・デメリット>
線路沿いの土地はデメリットだけでなく、メリットも多くあります。
①線路沿いの土地に住むメリット
・土地が安い
まず、大きなメリットとしては、土地の安さがあります。
線路沿いは、後で述べるように騒音などのデメリットを気にされる方もいるため、一般的に土地は安くなります。
固定資産税評価額も下がるため、毎年納税する固定資産税も安く抑えることができます。
騒音がそこまで気にならない方で、とにかく土地の購入費用を安く抑えたいという方にとっては、大きなメリットだと言えます。
・日当たりが良い
土地にもよりますが、線路沿いの家の場合、線路側には家や建物がないことが多いです。
そのため、線路側の方角については日当たりが良く、開放感が良くなるというメリットもあります。
・駅から近く利便性が良い
線路沿いにあるということは駅から近く、商業施設などへのアクセスにも優れ利便性が良いことが挙げられます。
また、駅から近いことで、人通りも多く、安全性も高い傾向にあります。
②線路沿いの土地に住むデメリット
・騒音や振動が気になる
線路沿いは電車が通るたびに騒音がしたり、深夜の線路点検があるときがあるなど、騒音が気になることがデメリットと言えます。
電車の本数や車両の長さなどにもよりますが、騒音が気になり窓が開けられない、TVの音が聞こえにくくなることはあります。
線路沿いに住む場合は、このデメリットがどこまで気になるか、どう対策できるかがポイントとなります。
また、騒音だけでなく、電車が通る際に振動がある場合もあります。
・踏切渋滞がある
線路が高架でない場合は、線路を横断するための踏切が設置されており、踏切渋滞が発生する可能性があります。
電車がよく通る踏切など「開かずの踏切」の場合は、10分以上踏切を渡れないこともあるでしょう。
そのため、外出するたびに渋滞で時間をロスしてしまうという可能性があります。
・鉄粉の被害を受ける
電車が線路を走る際に発生する鉄粉の被害を受けることがあります。
たとえば、洗濯物や手すり、フェンス、車などが汚れるケースもあります。
ただ、最近の電車では鉄粉が発生することはほとんどないこと、線路の状態などにもよるため、鉄道会社に確認してみるのが良いでしょう。
線路沿いの土地を購入する際に確認したいこと
線路沿いのデメリットも把握したうえで、線路沿いの土地を購入したいと考えている場合に、確認しておきたい事項についてご紹介します。
<①始発や終電の時間>
始発が早く終電が遅い場合は、朝早くから深夜遅くまで電車の騒音が気になる可能性があります。
線路沿いの土地に住む場合は電車が通る時間を確認し、生活リズムに影響しないか考える必要があるでしょう。
<②1日に通る電車の本数>
1日に通る電車の本数がどれくらいかによっても、騒音が気になる度合いが変わってきます。
たとえば、5分に一度電車が通るような線路もあれば、数十分に一度しか通らない線路もあります。
実際に時刻表などを見て、電車の本数を確認してみましょう。
<③ベランダの方向>
ベランダがどこの位置にあるかも確認する必要もあります。
ベランダには窓があり、そこから騒音が入ってきやすくなります。
線路沿いではない方にベランダがある場合は、多少は騒音が抑えられることがあります。
線路沿いの土地に住む場合の騒音対策
では、線路沿いの土地に住むと決めた場合、どのような騒音対策ができるのかを具体的に見ていきましょう。
<線路沿いの土地に住む場合の騒音対策>
①騒音対策の面では、木造よりも鉄筋が有効
騒音対策のためには、建物の構造に注意する必要があります。
騒音対策の面では、鉄筋コンクリート造>鉄骨鉄筋コンクリート造>鉄骨造>木造の順で優れています。
ただし、鉄筋コンクリート造だからといって騒音が気にならないというわけではありません。
そのほかの構造や間取りについても、留意する必要があります。
②気密性・断熱性の強い壁にする
壁の素材によって、騒音を伝えにくくすることができます。
なかでも、高気密・高断熱の住まいであれば、外からの騒音を気密性の高い外壁でシャットダウンし、跳ね返しきれない音も壁のなかの断熱材が吸収することができるため、騒音対策に良いといわれています。
線路沿いの土地に住む場合は、気密性・断熱性の高い壁にすると良いでしょう。
③窓ガラスも防音性の高いものを
窓も外の騒音を中に伝えやすくするものなので、騒音対策をする必要があります。
とくに線路沿いの窓については、気密性を高め、外と通じる隙間を少しでも減らすことが大切です。
二重窓や二重サッシ、複層ガラスなどを使用すると、防音性を高めることができます。
<線路沿い以外の安い土地とは?>
線路沿いの土地を購入しようと考えている方は、その価格の安さにメリットを感じられていることが多いでしょう。
線路沿いであったとしても田舎の土地であれば、電車の本数が少ないことも多いので、騒音が気になりにくく、また、田舎であるために地価も低いので、よりコストメリットを感じることができます。
また、線路沿いの土地以外にも、旗竿地は地価が安くなります。
旗竿地は「日当たりが悪くなる可能性がある」「駐車がしづらい」などのデメリットはありますが、土地の費用は相場の2割ほど近く安く抑えることができます。
また、価格以外にも、道路奥のため比較的静かな環境であることや、アプローチを充実させることができるなどのメリットもあります。
土地を安く抑えたい方は、旗竿地も候補の一つに入れてみるのも良いでしょう。
まとめ
以上、12月16日は山手線電化開業の日であることにちなんで、線路沿いの土地に住むメリット・デメリットや線路沿いの土地を購入する場合に確認しておきたいこと、騒音対策などについてご紹介しました。
何と言っても、線路沿いの土地に住むメリットは、価格を安く抑えられることです。
騒音の度合いは、電車の本数などによって変わり、また、構造や間取りを留意することで対策をすることはできます。
メリット・デメリットを勘案したうえで、良い土地や住まいに出会えると良いですね。
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Writer この記事を書いた人
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