- いえらぶ不動産コラム>
- 住まいのノウハウ>
- コロナの影響で都会から田舎への引っ越しが増える?
住まいのノウハウ
コロナの影響で都会から田舎への引っ越しが増える?
目次
現在コロナの影響により、テレワークが急速に浸透してきています。
それにより都会から田舎への引っ越しを検討する人や、実際に引っ越しをした人が増えました。
実際の都会と田舎それぞれに住むメリットやデメリットとは、どのようなものなのでしょうか。
コロナの影響で都会から田舎への引っ越しが増えるのか
内閣府の調査によると、東京23区に住む20代のうち、地方移住に関心をもつ人は35.4%でした(内閣府「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」)。
コロナの影響をきっかけに、都会から田舎への引っ越しに関心をもつ人が増えているようです。
とくにテレワーク普及による影響は大きく、完全テレワークで雇用をする企業もでてきています。
実際内閣府の調査結果においても、この期間にテレワークを経験したと回答した人の割合は全国で34.6%に達したそうです。
これまでは雇用条件やオフィスへの通勤で居住地に制限があり、なかなか引っ越しを決断しづらかった人にとって、今後の新たな働き方改革の流れが後押しになる可能性があるでしょう。
<コロナの不動産業界への影響>
今後コロナが長引いた場合、企業の業績が悪化し、来年の新卒者の採用数にも影響する可能性があります。
新卒採用の減少により、今後賃貸物件への新規入居が減少するかもしれません。
また非正規雇用者を中心として、雇い止めなどで多くの退職者がでる可能性もあります。
そうなると賃貸から引っ越す人も増えていくでしょう。
一方で正規雇用者も、会社の業績が悪化すれば収入に影響がでてきます。
給料が減ったりボーナスがカットされたりして収入が減少すれば、賃料の支払いができなくなり、引っ越しも考えられます。
またすでに大きな問題ですが、風評被害がさまざまな業界で出始めています。
賃貸物件の入居者にも感染者、とくに重症者や死亡者がでた場合、感染者本人や他の入居者が引っ越してしまう可能性もあるでしょう。
コロナによって起きた実際の影響としては、新築物件のトイレやユニットバスなど、水回り関連設備の不足などが起こりました。
ちょうどリフォームや新築の工事が進んでいたところにコロナが影響し、大幅な工期の遅れがあったためです。
大きな理由としては製品によって、そのほとんどが中国で生産されているなどの事情があります。
こうした設備の納品遅れ以外にも、内見のキャンセルや入居者からの問い合わせの減少など、直接的な影響もありました。
都会から田舎へ引っ越しが増える?都会に住むメリットとは
実際に地方への引っ越しをする前に、都会暮らしのメリットとデメリットについて改めて考えていきましょう。
<都会に住むメリット>
1つ目に、バスや電車などの交通網の発達があります。
これにより行きたい場所にいつでも行きやすく、大きなイベントなどにも気軽に行かれるといったメリットがあるでしょう。
2つ目に仕事の見つけやすさです。
仕事の数が多いため選べる幅も広くなります。
また職種にもよりますが、田舎に比べると比較的給料が高い場合が多いのもメリットです。
3つ目に娯楽施設や買い物施設、飲食店などが多い点です。
出かける場所が近隣に多くあるので充実します。
ちょっとした買い物にもコンビニやスーパーが徒歩圏内にあることも多く、デリバリーも充実しているので、飲食にも困りません。
<都会に住むデメリット>
1つ目に通勤ラッシュの大変さがあります。
朝や夕方以降の電車での通勤では、ラッシュを避けられないことが多いでしょう。
通勤時間を選べる企業や、テレワーク可能な企業であれば解決できる点もあるかもしれません。
現在のコロナが流行している環境下では、満員電車のリスクも気になります。
2つ目に、人や交通量の多さです。
どこに行っても人が多い点は、都会のデメリットになります。
さらに都内では各店舗が小さかったり狭かったりすることも多く、余計に人口密度の高さを感じることもあります。
また昼夜を問わず交通量が多いので、騒音や大気汚染が気になる場所もあるでしょう。
住宅も密集しているので、子育て中の家庭では生活音に神経をとがらせて生活していることも多くあります。
3つ目に物価の高さです。
給料の高さはメリットですが、それに応じて物価も全体的に高い傾向にあります。
遊びに行ける場所が多いのはメリットですが、その分娯楽に使う出費が増えるといったこともあるでしょう。
都会から田舎へ引っ越しが増える?田舎に住むメリットとは
次に田舎に暮らすメリットとデメリットについてみていきましょう。
<田舎に住むメリット>
1つ目に生活費を安く抑えられる点です。
田舎暮らしの中で畑をもち活用できれば、自給自足に近い生活も可能になり、食費が抑えられます。
そうでなくても直売所などで、とれたての野菜を食べる生活ができるかもしれません。
食事はいつも新鮮でおいしく、健康的な暮らしも可能になります。
また不動産や賃貸コストも低い場合が多く、家賃を抑えるのも可能です。
空き家問題を抱えている地域もあるため、広くて安い物件など希望が叶う物件が選べる地域もあるでしょう。
また商業施設が少ない分遊びに行く機会が減り、出費が比較的少なくなりやすいのもメリットです。
2つ目は自然の多さです。
緑にあふれる中、鳥の声や川の流れる音が聴こえる環境で暮らせます。
都会特有の排気ガスや交通の騒音などとは無縁です。
静かで心地よい環境で暮らせるため、ストレスが減る人も多いでしょう。
自然の中でできる趣味を見つければ、充実した時間を過ごすのも可能です。
3つ目は、人が少ない点です。
都会にいる限り人の多さゆえの危険は逃れられませんが、田舎は人が少ないのでいわゆる三密な状況が減ります。
子供がいる場合には、自然の中で思い切り声を出したり、走り回ったりしても迷惑になることが少ないので、のびのびと子育てができるでしょう。
ただしコミュニティが狭い分、人間関係が濃密になりやすいので、人付き合いが苦手な人は注意が必要です。
地域行事などが活発な場合もあります。
<田舎に住むデメリット>
デメリットの1つ目は、交通面です。
電車やバスなどの本数が少ないので、基本的に車をもって生活するような場合が増えるでしょう。
車の維持費はそれなりにかかりますし、家族が一人一台車をもつようになると、その分出費がかさみます。
子供がいる場合には通学に関しても、どのように通うのかなど、しっかり検討する必要があるでしょう。
2つ目は、娯楽施設や買い物施設の少なさです。
気軽に買い物にでられる場所が少ないので、生活に必要なものを買うのに移動時間が大きくかかります。
都会での生活に慣れている人は、引っ越し後不便に感じることもあるでしょう。
また遊べる場所の少なさから、暇を感じてしまう人もいます。
3つ目は自然環境の違いです。
季節や地域にもよりますが、田舎は自然の多さゆえに虫も多くいます。
苦手な人には厳しいかもしれません。
また暑さや寒さが厳しい自然環境の場合には、長時間エアコンなどを付けている必要があり、光熱費がかさむこともあります。
地方移住を考えるにあたって、これまでにまったく縁もゆかりもないところへの引っ越しは、それまでの人間関係や仕事、日々の過ごし方などを大きく変えなければなりません。
思っていたよりストレスも大きいものです。
仮に移住できても、地域のコミュニティに馴染めなかったり日常生活が安定しなかったりすると、長期間の暮らしが難しくなるでしょう。
そのため引っ越しの決断には慎重さが重要です。
まとめ
コロナによる地方への引っ越しについてご紹介しました。
都会も田舎もそれぞれにメリットとデメリットがありますし、各個人によって感じ方はさまざまです。
移住前にはよく検討し、実際の暮らしをイメージした体験などもおこないながら、ミスマッチのない引っ越しができるといいですね。
いえらぶでは物件や不動産会社の口コミを見て比較できます。
よりクリアな情報から、あなたにぴったりの
いい家を選んでみませんか?
「いい家」を探す