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住まいのノウハウ
戸建てとマンションはどちらが得なのか?
目次
「一戸建てとマンション、購入するならどちらがお得なのか?」これからマイホーム取得を考えている方にとって、これは悩ましい疑問です。
分譲マンションは駅から徒歩圏内の物件が多く利便性が高い一方、40~50年も経過すれば建物の価値はゼロになり土地を残すことができません。
逆に一戸建ては子どもに土地を残すことはできますが駅やバス停から遠い物件も多く、住みやすいとは言えないケースも多々。
ただどちらを購入するにせよ、マイホーム購入は一生に一度の一大イベントです。
後で「しまった!」と悔いることのないよう、しっかり検討しましょう。
今回は両者のメリットや分譲マンションの建て替え費用などについてまとめました。
分譲マンションのメリット
セキュリティがしっかりしている
分譲マンションのメリットは、強固なセキュリティにあります。
築浅マンションほどセキュリティがしっかりしている傾向にあり、オートロックのエントランスドアはもちろん、共用部の廊下、エレベーター、駐車場、駐輪場など死角になる部分や住民の共用スペースには監視カメラを設置して不審者や住民の動きをチェックしています。
室内にはテレビモニター付きインターホンが設置されており、不審者でないことを確認してドアを開錠できるので安心。
高級マンションになるとエントランスに管理人が常駐し、不審者対策や来客者対応をおこないます。
さらに強固なセキュリティを採用するマンションでは、有人管理にくわえてトリプルオートロックや5重ロック、不審者が侵入した際の警報ブザー、来客者は指定した階にしか降りられないフロアカット機能など、徹底した監視と管理で安全を守っています。
この厳重なセキュリティは、ファミリー層はもちろん高齢世帯にも心強いものです。
駅に近く通勤や通学が楽
分譲マンションは住人の生活しやすさに配慮しており、駅から徒歩圏内の場所にマンションを建設する傾向にあります。
とくに都心部は地価が高騰しており、駅の近くに一戸建てを構えるのは一部の富裕層以外ほぼ不可能です。
ところがマンションであれば一つの土地に複数の世帯が入居できるため価格が抑えられ、一般の方でも購入しやすい価格に落ちつきます。
駅や商業施設に近い立地はとても便利ですし、マンションは基本的にワンフロアで生活できるので、高齢になっても階段の上り下りや段差で足をとられることはありません。
終生安心して暮らせるのが分譲マンションの大きな魅力です。
共用施設で楽しめる
高級マンションになると共用部にさまざまな施設を設置し、快適性や利便性を追求。
たとえば以下のようなものが共用部に設置されています。
・シアタールーム
・コンシュルジュカウンター
・キッズルーム
・プール
・温泉
・フィットネスルーム
・スカイラウンジ
・会議室
・コミュニティルーム
・ごみステーション
共用部が充実しているとマンションの資産価値もアップしますし、なによりも生活の質が向上します。
なかにはマンションの1階部分にコンビニや小規模スーパーが入店していることもあり、建物から出て買い物に行く必要がなく便利です。
戸建てのメリット
建物を自由にリフォームできる
一戸建ての大きなメリットは、住人が自由にリフォームできる点にあります。
マンションの場合は住人が勝手に共用部分などを修繕することはできません。
ところが一戸建てであれば、建物の所有者の意思で自由にリフォームでき、敷地の広さに合わせて減築や増築ができます。
自宅の増築だけではなく「庭に物置を設置する」「駐車場にガレージをつくる」「花壇を設置する」など、自分の土地であれば自由に手を加えて楽しむめるのが魅力です。
戸建ての大きなメリットは、たとえ建物を解体しても土地がしっかり残る点にもあります。
将来お子さんに土地を残したいと考えているなら、マンションよりも戸建てを購入する方が断然有利ですね。
階下や隣の人に気を遣う必要がない
一戸建てはマンションのような集合住宅とは違い、階下や隣室の方に気を遣う必要がありません。
たとえお子さんが2階で騒いだとしても、階下の住人に謝ることはなく、家族が「ちょっと静かにしてちょうだい」と言えばそれでOKです。
集合住宅では騒音トラブルで揉めることもあるため、騒音を気にせず生活できるのは大きなメリット。
一戸建ては独立した建物なのでプライバシーを覗きみられるリスクも低く、のびのびと生活できます。
ペットが自由に飼える
マンションでもペット飼育可能な物件はありますが、飼える犬種や頭数などが限られているのが一般的です。
ところが一戸建てであればどんな種類の犬を飼おうと、猫を5匹飼おうと10匹飼おうと一切自由。
賃貸マンションでは飼えなかったペットが飼えるようになり、子どもの喜ぶ顔をみて「ああ、やっぱり一戸建てにしてよかった」と感じる方も少なくないようです。
お子さんがのびのび育ち、ペットを飼うことで情操教育にも役立つ、一戸建てはファミリー層に対してとくに素晴らしい環境を与えてくれます。
分譲マンションの建て替え費用は誰が負担するのか?
建て替え費用は住民も負担しなければならない
新築したばかりの分譲マンションはすべてが真新しく、最新の設備やセキュリティを備え住民を心から満足させてくれます。
そんな分譲マンションも20年、30年と時間が経過すればするほど外壁は傷み、共用部分である廊下やエントランスもだんだん劣化。
大規模修繕のために費用を積み立てリフォームしても、やがて建物を解体し建て替えるときがやって来ます。
このとき建て替えにかかる費用は住民も負担しなければならず、その費用は引っ越しや仮住まいの費用を含めて約1,500万円前後必要。
分譲マンションのローンや大規模修繕の費用を払いさらに建て替えの費用を請求されても、経済的に苦しい住人は費用を用立てることができず、建て替えに反対することも。
住人の5分の4以上の賛成が得られないと建て替えができませんので、ずっと結論が出ないままズルズルと時間だけが経過するケースも多く問題になっています。
マンション建て替えの流れについて
もしマンションの建て替えが実現するとなると、一体どのような流れを辿るのでしょうか?
・本当に建て替えが必要なのかどうか慎重に検討する
・マンション建て替えのための外観デザイン、間取り、設計などプラン作成
・住人の5分の4以上の賛成で建て替えが承認される
・実際にマンションの建て替えをおこなう
マンション建て替えといってもすぐに実現するものではなく「大規模修繕や小規模修繕でカバーできるのではないか?」「耐震性が十分なら修繕でよいのではないか?」など、さまざまな意見を聞きながら調整していきます。
それでも「建て替える」ことが妥当と判断されれば、住民の賛成多数によりプランが了承され、具体的な建て替え工事に移行するのです。
建て替えに賛同できない、費用がないときは?
マンションが新しくなるのは嬉しいことなのですが、費用を負担できないときはマンションを売却して立ち退くしか方法がありません。
マンションを売却した費用で新居に引っ越す、介護施設に入居するなど新たに生活する場を見つける必要があります。
マンションに居住する方は将の来建て替えを見据えて、より計画的に行動する必要がありそうです。
まとめ
分譲マンションと一戸建て、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらがよいかは一概にはいえません。
マイホームを購入する方が「生活するうえで何を優先させたいか」を考え、順番をつけて選ぶのが一番です。
立地や利便性を優先させたいなら駅チカの分譲マンションプライベートを守りたいなら一戸建てと、ライフスタイルや優先事項を念頭において選んでいきましょう。
ただ一戸建てもマンションもやがて建物は老朽化し、修繕や解体が必要になります。
目先にあるローンの支払いだけではなく、大規模修繕やリフォームに対する備えも必要です。
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