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月の土地や惑星を買う!値段と購入方法は?気になる注意点も徹底解説!

おのみか

そもそも月や惑星を販売している会社はどこ?

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近年、月の土地が買えると話題になり、世界の名だたるハリウッドセレブや芸能人、はたまた一般の方までもが月の権利書を所有していることがわかりました。

手の届かない、生きているうちには行けないであろう月の土地を買うなんて何ともロマンティック!

そんな夢のある地球圏外不動産ですが、実は月だけでなく火星や金星、木星の衛星・イオの土地も販売されています。

そこで今回は、月をはじめとする地球圏外不動産についてご紹介します。

「ちょっと興味があるかも」「プレゼントしてみようかな」という方は、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

月の土地や惑星を販売している会社はどこ?

そもそも月や惑星を販売している会社はどこ?

月の土地を販売しているのは、アメリカ・ネバダ州に本社を構える「ルナエンバシー社(The Lunar Embassy.LLC)」で、日本には代理店である「株式会社ルナエンバシージャパン」があります。

ルナエンバシー社では月だけでなく火星や金星、水星、木星の衛星・イオなどの土地も販売しており、ちゃんと権利書も発行しています。

地球ではじめて登場した「地球圏外不動産を専門に扱う会社」というわけですね。

月が販売されるにいたったのは、「月は誰のものなのか」という点に疑問を持ったアメリカ人のデニス・ホープ氏(ルナエンバシー社のCEO)の働きによるもの。

月に関する法律を調べ上げ、盲点をついて行政機関に所有権を申し立てたところ、正式に受理されたのだそうです。

こうしてルナエンバシー社が設立(1980年代)されて、現在にいたります。

月の土地に関する2つの協定

デニス・ホープ氏の調べた法律が何か気になる方もいるでしょう。

実は月に関する法律は2つあり、1つは「宇宙条約」、もう1つは「月協定」といわれるものです。

<宇宙条約>

正式名称は「月その他の天体を含む宇宙空間の探査および利用における国家活動を律する原則に関する条約」で、宇宙条約のほか「宇宙憲章」と呼ばれることもあるそうです。

宇宙条約は国際的な宇宙法の基礎となった条約で、1966年に採択、1967年に発効されました。

宇宙空間の探査・利用の自由、領有の禁止などさまざまなことが定められており、宇宙条約には「いかなる政府(国家)も月や惑星などの天体資源について権利を主張できない」と記されています。

簡単に言うと、どの国も月やほかの天体を独り占めしちゃダメということです。

実際に、権利を有しない(領有・専有しない)ことを各国政府が署名し認めています。

「え?じゃあアメリカのルナエンバシー社は法律違反を犯しているってこと?」と疑問に思う方もいるでしょう。

実は宇宙条約には「どの国も月や天体を自分たちのものって言っちゃダメ」とは書かれていますが、「企業や個人が権利を主張したり営利目的に利用したり専有したりしちゃダメ」とは書かれていないのです。

ルナエンバシー社は政府機関ではなく一企業ですから、法律上なんら問題はないことになるわけです。

ちなみに、この抜け穴に気付いた国連が宇宙条約の修正をしようと努力したそうですが、署名した国々の同意が得られず失敗に終わったのだとか。

こうして条約修正は、後にできた"月協定"へと持ち越されました。

<月協定>

正式名称は「月その他の天体における国家活動を律する協定」です。

月を含む天体の探査について基本事項を定めた条約で、1979年に採択、1984年に発効されました。

月協定では、宇宙および月、そのほかの天体の営利目的による開発・利用を禁止する他、個人も含めて月や天体の権利を主張することはできないとされています。

とはいえ、国連加盟国約185か国中6か国しか協定を支持しておらず、宇宙旅行の実現を目指す国々(アメリカ・ロシア・中国などを含む)は署名を拒否しているようです。

つまり、月協定は問題を抱えたまま宙ぶらりん状態(もはや死文化)ということ。

微妙なところとではありますが、営利目的の利用に向けて動いている企業は多いですし、実際にルナエンバシー社は月の販売に乗り出しているので、月協定の禁止事項は効力がないに等しいのかもしれません。

それにしても、宇宙旅行が「宇宙を営利目的に利用する行為」に含まれることを考えると、あまり厳しく考えなくてもいいのではと思う方も出てきそうですね。

なお、後にアメリカで成立した「2015年宇宙法」では、法人や個人による天体の資源の所有が認められています。

地球や月以外の惑星に関しては、「Head Cheese(月の所有権を主張したデニス・ホープ氏の別名)」の法律以外、いかなる法律も存在しないそうですよ。

月の土地はいくらで買える?現在は"第三期分譲中"

現在

月の土地は全部で約90億エーカーありますが、販売対象となるのは地球から見える表面部分の約55億エーカーです。

土地は1エーカー(約4,047㎡=約1,200坪:サッカーグラウンド一面分)から販売されており、現在は第三期分譲中とのこと。

土地の場所や形の指定はできないそうで、人類の利益とされるアポロ11号が着陸した土地も買うことはできないそうです。

ルナエンバシー社が扱う商品は7つあり、下記はスタンダードプランです。

<土地の価格>

1エーカーあたり2,700円(アメリカ公式サイトは29.99ドル=3,000円前後)

<商品内容>

・月の土地の権利書(英文+和訳)

・月の憲法(英文+和訳)

・月の地図(購入した土地の目印付き)

・土地所有権の宣言書(英文コピー)

・オリジナルの封筒

多少値段は上がりますが、権利書などを入れるファイルやアルミフレーム、オーナーシップカード(携帯用権利書でクレジットカードのような見た目)がセットになった商品もあります。

きちんとした感は出るので、もう少し雰囲気を出したいという方にはよいでしょう。

このほか、スタンダードプラン(月の土地)やカードセット、カード付きファイルセットと交換できる3種類のギフトカードもあります。

プレゼントにもぴったりですね。

なお、一部のセット商品を除いて送料は無料です。

※セット内容によっては配送不可のものもあります

思ったよりも手軽に土地を買う事ができますし、もし買えたとしたら自分の土地を眺めてみたいところです。

記事を読んでいる方の中には天体観測が趣味の方もいらっしゃるかもしれません。

都会の喧噪から離れて星がきれいに見える街で、毎夜星を眺めながら穏やかに暮らす生活もいいかもしれません。

もし毎日の生活に悩んでいたり疲れがたまっている方は、住んでいる環境を変えてみるのも一つの方法かもしれません。

いえらぶ賃貸検索では「最上階」「南向き」「ロフト付き」など自分の希望にあった物件をこだわって探すことができますよ。

一度ご覧になってみてくださいね。参考になれば幸いです。

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火星の土地の値段はいくら?地球に最も近い火星はどんな惑星?

地球に最も近い火星はどんな惑星?値段はいくら?

火星は洋ナシのような形をしており、北半球はほぼ平原、南半球は高原地帯になっています。

地球よりも小さく半径は半分ほどしかありませんが、月の半径と比べると大きさは約2倍で、北半球側(平原と高原地帯の間)が販売されているそうです。

実は一度、火星は販売休止になったことがあります。

これには火星への移住を見据えた動きが、各国で活発になっていることも関係しているのかもしれませんね。

2019年4月に火星地震の初観測があったようですし、この先も販売し続けるのかは疑問と言えそうです。

火星の土地の値段と商品内容は、以下の通りです(スタンダードプラン)。

<土地の価格>

1エーカーあたり29.99ドル(3,000円前後)

<商品内容>

・火星の土地の権利書(英文)

・火星の憲法(英文)

・火星の地図

・土地所有権の宣言書(英文コピー)

・オリジナルの封筒

月と同様、ファイルやアルミフレームがセットになった商品もありますし、火星儀(地球儀の火星版)も購入できます。

なお、一部のセット商品を除いて送料は無料です。

※セット内容によっては配送不可のものもあります

金星の土地の値段と惑星の概要~金星は灼熱地獄!?

女神の名が付けられた金星は灼熱地獄!?惑星の概要と値段

大きさや質量が地球に近い惑星と言われ、姉妹惑星とも呼ばれている金星ですが、その環境は地球とは似て非なるものです。

二酸化炭素の大気と20kmもの厚い雲に覆われた金星では、大気の気圧は90(900mの海中と同程度)にも上り、地表面の温度が500℃近くに達します。

降り注ぐ硫酸の雨が、地表に届く前に蒸発するほどの灼熱の惑星です。

さらに、高度70kmの場所では、スーパーローテーションと呼ばれる時速300~400kmの暴風が吹き荒れているそうです。

なんと、地表に届く光はわずか2%なのだそう。

誰がこの星を女神ヴィーナスと呼んだのでしょうか…。

金星の土地の値段と商品内容は、以下の通りです(スタンダードプラン)。

<土地の価格>

1エーカーあたり29.99ドル(3,000円前後)

<商品内容>

・金星の土地の権利書(英文)

・金星の憲法(英文)

・金星の地図

・土地所有権の宣言書(英文コピー)

・オリジナルの封筒

もちろん、こちらにもセット商品があります。

※セット内容によっては料金がかかるものや配送不可のものもあります

どうして木星じゃなくて衛星なの?イオの概要と土地の値段

どうして木星じゃなくて衛星なの?イオの概要と土地の値段

木星はガスでできた天体なので土地はありませんが、60個を超える衛星の中には土地や水があるものもあります。

木星の衛星・イオ(以下、イオ)もその一つで、1960年代にガリレオによって発見されました。

イオは、地球以外ではじめて火山活動が確認された衛星。比較的明るく、双眼鏡でも見られるそうです。

また、過去にハンガリーの天体物理学者が「イオの地表には古代都市跡がある」と伝えたこともあるなど、まだまだ謎に秘められています。

イオの土地の値段と商品内容は、以下の通りです(スタンダードプラン)。

<土地の価格>

1エーカーあたり29.99ドル(3,000円前後)

<商品内容>

・イオの土地の権利書(英文)

・イオの憲法(英文)

・イオの地図

・土地所有権の宣言書(英文コピー)

・オリジナルの封筒

もちろん、こちらにもセット商品があります。

※セット内容によっては料金がかかるものや配送不可のものもあります

すでに宇宙人が住んでいたら、月の土地の権利は無効になるの?

すでに宇宙人が住んでいたら土地の権利は無効になるの?

「月の裏側には宇宙人の基地がある」なんてウワサもありますが、もしも本当に宇宙人が住んでいたら、購入した土地はどうなるのか気になりますよね。

宇宙人からすれば、後からやってきた地球人は侵略者以外の何者でもないでしょう。

住んでいる人(宇宙人)から土地を奪うのはかなり暴力的な行為なので、そのときは潔く土地を放棄したほうが賢明でしょう。

ルナエンバシー社が返金してくれるなら、万々歳と言えるかもしれませんが…。

形のない夢やロマンを買ったと思えば、安いのかもしれません。

すでに宇宙人が住んでいたら土地の権利は無効になるの?

ちなみに、月の裏側は販売されていないので、宇宙人の基地がある説は崩されていません。

遠い将来、人類が月やその他の惑星に行ったときに、平和的な方法で土地を確保できればよいですね。

月の土地をプレゼント!誰にいつ贈る?権利書に有効期限はあるの?

月や惑星の土地は、家族や友達、恋人など、どんな人にもプレゼントできます。

また、驚くことにゲームのキャラクターなど、架空の人物にもプレゼントできるそうで、実際に推しのキャラクターに月の土地をプレゼントしたとSNSで報告している方もいるようです。

しかし、贈る相手が天体にまったく興味のない方だと困らせてしまうかも…。

また、将来的に月やほかの惑星に人が行けるようになれば権利書の扱いも無効になるかもしれません。

あくまでもジョーク、ユーモアだと割り切れる方に贈るのが良さそうです。

月の土地はいつプレゼントしても問題ありませんが、誕生日のように特別な日に恋人からプレゼントされると「別のプレゼントが良かった…」とガッカリされる恐れもあります。

ただ、渡す人との間柄によってはあげるシーンを選ばないですし、変わった贈り物なので思い出に残るはずですよ。

<月の土地を活用できるシーン>

・バレンタイン

・ホワイトデー

・母の日

・父の日

・敬老の日

・誕生日

・結婚式の引き出物

・プレゼント交換

・ビンゴの景品

さらに、契約書に有効期限はありません。

ルナエンバシー社いわく、会社が存続する限りは権利を主張し続けるそうです。

しかし将来的に宇宙への進出・移住などが可能になったとき、ルナエンバシー社が権利をもつことに対してコンセンサスを取れるかはわからないそう。

権利を放棄しなくてはならない可能性もあるので、先でも述べたように、あくまでもジョークという位置付けで購入するとよいでしょう。

月の土地や惑星を購入する方法と注意点

月や惑星を買うにはどうすればよい?購入方法と注意点

月の土地はネット通販で購入できます。

公式サイトから注文すると、入金確認後、株式会社ルナエンバシージャパンを通して一週間ほどで届くようです。

未成年者も月の土地を買うことはできますが、保護者の同意が必要になります。

一方、月以外の惑星はアメリカの公式サイトでのみ購入が可能です。

日本の代理店では取り扱っていないので注意しましょう。

なお、月や惑星の土地を販売しているのは、日本・海外を問わず「公式サイトのみ」です。

Amazonや楽天では販売していないので、詐欺商品を購入しないように気を付けてくださいね。

月の土地にも税金がかかる?

日本も海外も同様に、土地を購入すると固定資産税がかかりますよね。

しかし、それはあくまでも地球上の話。

月や惑星は地球圏外の土地ですし、どの国の法律にもあてはまらないため、固定資産税の課税対象にはなりません。

また前述したように、月やその他の惑星を"国"が専有したり営利目的に利用したりすることはできないため、国の利益となる税金の支払い義務は発生しないのです。

さらに、月の土地には相続税もかからないので、もしも相続する機会があっても安心して受け取ってくださいね。

月の土地を相続する場合は、名義変更を行いましょう。

アメリカのデータベース変更だけなら無料ですし、権利書を発行しても1,000円程度です。

ちなみに、「月の土地を固定資産税の課税対象とする法案が可決された」なんていうニュースがありました。

しかし、それを発信したのはアンサイクロペディアの「UnNews」。

つまり、全くのウソ!

ユーモアあふれるフェイクニュースなので、心配しないでくださいね。

まとめ

月をはじめ、惑星の土地を買えるなんてロマンがありますよね。

値段も1エーカーあたり3,000円前後なので気軽に購入できますし、プレゼントにもぴったりです。

地球上の土地とは違い、将来性はないに等しいでしょうが、何物にも代えがたい思い出にはなるでしょう。

空を見上げながら「あそこに土地を買ったんだなぁ」と思いをはせるのも楽しそうです。

しかし、私たちが月まで行けるようになるのは、まだまだ先の話でもあります…。

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趣味は食べ歩きで、お酒も好き。いえらぶコラムでは、主に「今日は〇〇の日」などの雑学系の記事を担当しています。
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