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巷で話題の新築ブルーとは?失敗&後悔しないマイホーム購入のコツ
目次
念願のマイホームを手に入れた人のなかには、「失敗だった」「後悔している」と感じる人が一定数います。
この症状を「新築ブルー」または「マイホームブルー」と言うのですが、これからマイホームを建てたいと考えている人にとっては他人事じゃないですよね。
そこで今回は、マイホームの夢を叶えた直後にやってくる(かもしれない)新築ブルーについてご紹介します。
どんな人がなりやすいのか、実際にそうなったときの克服方法などはもちろん、新築ブルーにならないための対処法もご紹介していきます。
新築ブルーになってしまった方、現在マイホーム購入を検討中の方は、ぜひご一読ください。
新築ブルーって何?原因は?
新築ブルーとは、マイホームを建てている途中または建売住宅を購入後に、新築の家が原因で"うつ"のような症状に見まわれることです。
なぜ新築ブルーになるかは人によって異なります。
女性の場合、「住んでみて不便さに気づいた」「設計段階で気になったことを言えなかった」「間取りを失敗した」など、様々なことが後悔となって押し寄せることが原因です。
「一大決心をして家を建てた(買った)のに…」
「何のために賃貸の生活から抜け出したのか…」
「こんなことなら家なんて建てなければ(買わなければ)よかった…」
建築前には気づかなかったマイナス点を発見してしまうことで不満や先の不安が大きく膨らみ、「もっとこうすればよかった」「ああすればよかった」と気持ちが落ち込んでしまうのです。
一方、男性は契約後、住宅ローンの金額を実感した不安から新築ブルーになるケースが多いようです。
「自分の理想の家を建てたのに何贅沢なことを言っているの?」と思う人もいるでしょう。
分かっているから愚痴を言えない、不満を吐き出せないという人も新築ブルーに陥っている人の中にはいます。
だからこそ不満がずっとぐるぐると胸の内をめぐり、悪化すると何をするにも意欲がわかなかったり、情緒不安定になったりしてしまうケースもあるのです。
大切なのは新築ブルーにならないことなのですが、なってしまったらそれを克服することに意欲を注ぎましょう。
どんな人が新築ブルーに陥りやすいの?
前述したように、新築ブルーの特徴は"うつ"のような症状。
このことから、うつになりやすい人は新築ブルーにも陥りやすいそうです。
・几帳面
・真面目
・妥協しない完璧主義者
・綺麗好きで掃除等にも手を抜かない
何をするにも完璧を目指す人はうつ病を発症しやすいと言われているので、新築ブルーに要注意です。
さらに、家に求める条件が多い人も新築ブルーになりやすいと考えられます。
たとえば、家に求める条件が「雨風をしのげる安全で丈夫な家」「暑さや寒さを感じない家」という場合、よほどひどい施工じゃない限り、その願いは叶います。
しかし、家が完成した後、「間取りを増やせばよかった」「本当はバルコニーや天窓もほしかった」などと後悔してしまう人もいます。
自分の欲求を追い求めるとキリがありません。
「すごくステキな家だね」「こんな家に住めるなんて羨ましい」などと人からの賛辞を無意識に求めると、それがモチベーションになってしまい、家に求める条件がどんどん厳しくなってしまうのです。
「こうすればもっと理想に近づけたのに」「どうしてあのとき気づかなかったんだろう」と、毎日イライラしたり不安になったり後悔したりと、心が落ち着かない日々を過ごすことになります。
新築ブルーを克服する方法
新築ブルーになるとマイナスなことばかりに目が向いてしまいますが、そこからポジティブ思考に踏み出すことが大切です。
・住みやすさを工夫することに楽しみを見いだす
日当たりがいまいち、狭い、収納が少ない、家事動線が悪いなど、さまざまな不満があるでしょうが、工夫して一つずつ不満を減らしていきましょう。
収納を作るためにDIYに挑戦してみたり、少しでも効率よく動けるように家電の配置を変えたりと、住みやすさを工夫することを意識すると、意外とすぐに解決策が見つかるかもしれません。
一人で考えるのではなく、家族みんなでアイデアを出し合うと良いでしょう。
・嬉しいことや楽しいことに目を向ける
家族で一緒に食事をしたり、お風呂に入ったりと、普通にしてきた何気ないことが家が変わるだけでいつもより嬉しい、楽しい、幸せと思えることってありますよね。
特別なことではないかもしれませんが、そんな些細な出来事に目を向けると、少しずつではありますが「家」に対する頑なな気持ちがほぐれていきます。
・子どものことを考える
新築ブルーになると心に余裕がなくなりますが、子どもに何かあったときのために心の余裕、余力は残しておきたいもの。
子どもは親を見ています。
不満ばかりの姿を子どもに見せたいと思う親はいませんよね。
まずは、無事にマイホームが建てられたことに感謝しましょう。
そして、「子どものためにも前向きに考えよう!」と自分で自分に喝を入れて、新築ブルーを脱却することが大切です。
・修繕プランを考えてみる
やるやらないは別として、リフォーム・リノベーションのプランを考えてみましょう。
リフォームやリノベーションで改善できるかを徹底的にリサーチすれば、もしかしたら予算も含めて可能なプランが見つかるかもしれません。
もしも見つからなくても、今抱える不満を合理的に放り出すことができます。
悩みを深刻化させないことが大切なので、あえて悩みにとことん向き合い、一つずつ答えをつぶしていくことも大切かもしれません。
・家はこうあるべきだという考えを捨てる
家を建てる(買う)のはとても大きな決断なので、「家はこうあるべき」と必要以上に固執(こしつ)してしまいがちです。
しかし、欲を全て満たそうとすると不満や後悔が大きくなります。
家とはこうあるべきという考えを捨てれば、「どこにいても家族の気配が感じられるな」「毎日楽しそうな声が聞こえて幸せ」など、不満によって見えていなかった大切なことに気付けるようになりますよ。
失敗例から学ぶ!新築ブルーになった人が後悔した家づくりの失敗
家づくりの失敗で多いのが、間取りの設計ミスです。
大雑把に考えるとなかなか良い間取りでも、実際に住むと不便な間取り設計になっていたということも珍しいことではありません。
実際に起きた失敗例を以下にて紹介するので、これから家を建てるという人は参考にしてみてください。
・配線の失敗
間取りの失敗の中でも、配線問題は深刻な悩みになりやすいと言えます。
必要な場所にコンセントがないことで、テレビやパソコンなどの配置が制限されてしまうというケースも少なくありません。
「じゃあコンセントはたくさん設置しよう!」と思いがちですが、ただ増やすだけでは非効率ですよね。
どの部屋で誰が過ごして、どこにどんな家電を置くのかという点まで細かくイメージすることが大切です。
人がいる場所、物を置く場所を意識して間取りを設計することで、住んだときに不便さを感じにくくなるでしょう。
・リビングの失敗
広々としたリビングでのんびり過ごしたいと、リビングのスペースを広く確保したり、吹き抜けを設けたりする人は多いです。
しかし、冷暖房効率が悪くて後悔したというケースも少なくありません。
リビングを広く設計したいなら、可動式の間仕切りを設置することをおすすめします。
必要に応じて部屋を区切られれば、冷暖房の無駄を削減できますよ。
・収納の失敗
「階段下に収納を作ったが市販の棚とサイズがあわない」「奥行きのある収納スペースを設けたら手前にデッドスペースができた」など、収納の失敗例はいくつもあります。
収納を設計する上で重要なのは、どこに何を収納するかを鮮明にイメージすることです。
たとえば、「玄関横の収納にはベビーカーなどを収納したい」「仕事部屋に"〇cm(幅)×〇cm(奥行き)×〇cm(高さ)"の本棚がすっぽりはまるスペースを確保したい」など、具体的にイメージして設計に反映させましょう。
・窓の失敗
光を多く入る開放的なリビング(部屋)にしたいと、大きな窓を設置する人は少なくありません。
しかし、外からの視線が気になってカーテンを閉めきったままという人も多くいるようです。
周りに建物が密集している場合、窓の位置を熟考することが望ましいと言えるでしょう。
プライバシーに配慮した工夫を施すためにも、設計段階からしっかり相談しておきたいですね。
家の設計だけが問題じゃない!後悔しない土地選びのポイント
家を建てる際、土地も選びますよね。
費用、周辺環境、教育機関の有無、施設の充実度など様々な視点から土地の良しあしを判断しますが、土地選びの際は以下のポイントにも目を向けましょう。
・昼だけじゃなく夜も確認する
土地を買おうと思ったとき、多くの人が昼に見学に行っているでしょう。
しかし、街の印象は昼と夜とでは大違い。
昼の姿ばかり見ていると、実際に住んだとき「照明が少なくて意外と暗い」「夜に外を歩くのが怖い」など、昼と夜の見え方の違いに驚いてしまうかもしれません。
それらは新築ブルーを引き起こす要因になりえるので、土地を探す際は昼だけではなく夜の様子も確認することをおすすめします。
・交通量を確認する
土地を見学する日が休日ばかりというのは好ましくありません。
平日と休日の交通量に差がある地域は意外と多いので、平日の交通量もチェックしておくことが大切です。
たとえば、子どもがいる家庭は平日の朝の交通量が多いと通学時の安全面に不安を感じてしまいますよね。
また車で通勤している人は、平日の交通量が多いと家を出る時間を早めなくてはならなくなる恐れがあります。
道路の交通量は平日と休日、昼と夜で違いがあるので必ずチェックしておきましょう。
・周辺の騒音を確認する
「見学に来たときは静かで落ち着いた場所だと思ったのに、いざ住んでみると街の音がうるさい」というケースはよくあります。
平日と休日によって違いがあるのはもちろん、時間帯によっても騒音の発生頻度は違うため、できるだけ周辺の騒音を時間帯別で確認しておくことをおすすめします。
近くに保育園や学校、公園がある場合は子どもの騒ぐ声がどの程度聞こえるのかを、工場がある場合は工場の稼働時間を調べてみてください。
騒音問題は心身のストレスにつながりやすいので、土地を買う際はしっかりとチェックしておくことが大切ですよ。
これから家を建てる人が意識してやるべきこと3選
せっかくのマイホーム、後悔して新築ブルーになるのだけは避けたいですよね。
これから家を建てよう、買おうと思っている人は、以下の点に気を付けましょう。
・焦らず情報収集をする
新築ブルーになった人の多くは「土地選びに失敗した」「間取りに後悔している」「日当たりが悪い」などの点に不満を抱いている傾向にあります。
最悪、間取りはどうにかできても、土地や日当たりに関してはどうすることもできません。
しかし、これらは事前に下調べをすればある程度は避けられる問題です。
のんびりしすぎもダメですが、焦りも禁物。
情報を集め、家族と相談しながら焦らず慎重に考えましょう。
・家を建てた人に話を聞く
情報収集が大事と前述しましたが、なかでも実際に家を建てた人の意見は参考になります。
どうして家を建てたのか、注意したポイント、悩んだことなど、たくさんの人の考え方や実現したことを知ることで、自分はどうだろうと深く考えられるようになるのです。
身近にいるなら直接話を聞いても良いですし、周りに家を建てた人がいないなら誰かのブログを読むのも良いでしょう。
・言いたいことを我慢しない(妥協しない)
言いたいことを言えずに、結果、新築ブルーになったという人もいます。
「こうしたい」「できない理由は何か」「どうすれば理想に近づけるか」など、疑問に思うことはどんどん質問し、自分自身が納得できるまで何度でも話し合いましょう。
予算的な問題で妥協するのと、何も言わないまま諦めてしまうのは、明らかに気持ちに差が出ます。
できるだけ後悔がないように、勇気を出して意見を交わし、満足できる家を目指すことが大切ですよ。
まとめ
人は良いことよりも悪いことを深く考えてしまいがちです。
そのため、家に対する思い入れが強ければ強いほど新築ブルーになる可能性が高まります。
しかし、念願のマイホームが新築ブルーを誘発するきっかけになるのは悲しいこと。
マイナスなことを考えるよりも、どうすればもっと家を好きになれるのかを考えるほうが楽しいですよね。
家は完成して終わり、ではありません。
旦那さん(または奥さん)や子どもと一緒に、徐々に居心地が良くなるようにカスタムしていくものです。
新築ブルーに負けないで、マイホームを素敵で居心地の良い空間にしていってくださいね。
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