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「可愛いペットと暮らしたい!」のその前にペット可賃貸を考える
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目次
ペットブームの中で、ペット可の賃貸物件も増えてきました。
毎日癒してくれるペットと一緒に過ごせるので、とても人気があります。
ペット可賃貸が増えている中で、さまざまなトラブルもあります。
知っておかないと後々トラブルになりやすい注意点をお伝えします。
ペット可賃貸とは
ペット可賃貸とは、文字通りペットと一緒に生活できる賃貸物件のことです。
ペット可賃貸は、物件情報の中に「ペット相談可」と書いてあるものがほとんどです。
ペットと言っても犬の大きさはどれくらい?室内で飼えるの?など、注意点も含めてペット可賃貸に迫ります。
ペット可賃貸はどれくらいで借りることができる?
ペット可賃貸は、部屋の広さや土地にもよりますので、相場はかなり差があります。
その中でも共通しているのは、敷金の増額があることです。
物件情報には敷金1か月と書いてあっても、ペットと住む場合は敷金1か月分増額や、家賃5000円増額などがあり、少しお金がかかる可能性が高いです。
入居時にかかる費用の注意点としてお伝えしておきます。
増額になることが多いですが、増えてもおすすめなのは敷金の増額です。
毎月の家賃が増額になると、その賃貸に住んでいる間、ずっと増額の金額で住まなければいけません。
敷金が増額になる分には入居時だけの一瞬の負担増になるので、最初少し苦しくても、敷金増額の方が後々楽になります。
「お金がかかる」と思ってしまうと尻込みしてしまいますが、先々のことを考えると、お金の部分も注意点をしっかり頭にいれておくことが大切です。
ペット可賃貸の敷金は何に使うの?
ペット可賃貸でない物件は、敷金は退去時のクリーニング代などに充てられて、余った分は返金になります。
ペット可賃貸も同じで、退去時に原状復帰をして余った分は返金されます。
人だけで生活しているよりも部屋が汚れやすいので、先に敷金を増額して、万が一のために備えているのです。
犬であれば、マーキングを壁にしてしまって壁紙の張替え、猫の場合も爪とぎで壁紙をボロボロにしてしまった、家の柱を噛んでしまったなど、修復が必要になると入居時に支払った敷金が活躍します。
最初は負担が大きくて大変ですが、退去時に原状復帰代金がかからなくて済むので、最後の心の負担は少なくなります。
ペットとじょうずに生活してほとんど汚れがない場合は、敷金がほとんど戻ってくることもありますので、きれいに生活するように心がけたいものです。
ペット可の意味
ペット可賃貸に書いてある「ペット可」の意味はいったいどんな意味なのでしょうか?
ペット可と書いてあると、ペットと住むことができるんだと思いますよね。
もう少し具体的にペット可の意味をみていきましょう。もちろん注意も必見です。
基本的には1匹だけ
ペット可賃貸なので、ご近所に迷惑をかけなければ何匹でも飼っていいのかと思いますよね。
多頭飼いは賑やかで楽しいですし、しつけが楽に入ることもあります。
ところが、多くのペット可賃貸では、ペット可とは表記していても、基本的には犬1匹という条件がついていることが多いです。
ですので、犬2匹や、犬1匹・猫1匹など、複数いる場合は、要相談になります。
相談はもちろんできますが、なかなか多頭飼いを許してくれる賃貸物件は少ないのです。
つまり、多頭飼いでペット可賃貸を探すには、とても労力がいると認識しておいてくださいね。
猫がだめな場合もある
ペット可なので、最近ブームになっている猫もいいんだろうと判断しがちですが、犬はいいけれど、猫は禁止としているペット可賃貸もあります。
そこは賃貸物件の注意点です。
なぜ猫がだめなのかというと、猫は壁紙や柱などをボロボロにしてしまう可能性がありますし、オスはマーキングをします。
猫のおしっこはとても臭いがきついので、猫を飼う時の注意点でもあります。
そのため、退去時に原状復帰ができないくらい損傷させてしまったり、臭いが取れないなんてこともあります。
そのため、トラブルを防ぐために猫を禁止しているペット可賃貸もあります。
そこはしっかりと確認しておかなければいけない注意点でもあります。
反対に猫も一緒に住んでいいですよとうたっているところもあります。その際も、1匹までや、敷金や家賃の増額の可能性がありますので、金額も注意点の1つです。
ペット可賃貸でもペットが苦手な人もいる
ペット可賃貸といっていても、ペットが苦手な人も入居していることは注意点の1つです。
家賃の関係でペットはいないけれど、ペット可賃貸に住んでいるという人もいますので、そこもしっかり認識して、注意点として心得ておく必要があります。
ペット可賃貸でもトラブルはこの後説明しますが、注意点がたくさんあります。
ペットが苦手な人は犬や猫の被毛に敏感に反応します。玄関を掃き掃除しているだけで嫌な顔をされたり、洗濯物を外に干しているだけで嫌悪感をもつ人もいます。
「それならペット可賃貸に住まなければいいんじゃないか」と思ってしまいますが、賃貸物件はいろいろな人が入居します。
他の部屋の人のことも考えることも注意点の1つです。
ペット可賃貸のトラブル回避法
ペットが苦手な人もいるペット可賃貸ですが、何かとトラブルになりやすい物件でもあります。
ペット可賃貸の注意点をしっかり認識して、トラブルを回避する方法を伝授します。
お隣さんとは仲良くしておく
賃貸物件では、隣に誰が住んでいるのか分からないという、ご近所との関係が希薄になりやすい特徴があります。
実は、ご近所との関係が希薄になればなるほど、ご近所トラブルに発展しやすいのです。
あいさつを交わすこともしない人もいるのですが、あいさつをしっかりして、「犬がご迷惑をおかけしてすみません」と一言声をかけておきましょう。
そうすることで、相手も「しっかり気にしてくれているんだ」と思ってくれます。
知らない人であいさつも無視してしまったりされたりすると、どうしても相手に対して良い印象を持ちません。
ですので、お隣さんと仲良くしておくことが注意点です。
しつけをしっかりしておく
ペット可賃貸で最も多いトラブルが、吠えたり部屋を走ったりする音のトラブルです。
音のトラブルに関しては、音の感じ方が人によって異なるので、難しい部分でもあります。
ところが、先ほどお伝えした「お隣さんと仲良くしておく」ことをしっかりしておけば、少しの音であれば気になりにくくなります。
まずしつけとして気を付けたいのは、犬に吠え癖をつけないことです。
外で物音がすると、どうしても吠えて追い払おうとすることがあります。
頑張って番犬をしてくれているので、本当はありがたいことです。
とはいってもご近所トラブルになるので、もし吠えてしまったら、低い声でしっかり叱ることです。
注意点は高い声で「こら~」と楽しそうにじゃれたりしないこと。
吠えると遊んでもらえると思われてしまうと、どうしても吠えて飼い主さんを呼んでしまうことになります。
吠える声はペット可賃貸でも意外と響いてしまいます。
しっかりと吠え癖をつけないようにすることを注意点として認識しておくだけでも、トラブル回避につながります。
共用部分で犬と遊ばない
アパートやマンションには、入居者全員が通ったり使うことのできる「共用部」があります。
そこで犬と遊ぶことはしないようにしましょう。
その理由は、先ほどお伝えしたように、ペット可賃貸でもペットが苦手な人もいます。
ペットが苦手な人は、すぐ近くにペットがいることさえも嫌に感じます。
ペット好きな方からすると「そこまで思わなくても…」と思いますが、ペットに関しての感じ方はそれぞれなので、しっかり押さえておかないといけない注意点です。
もしペットと遊ぶ時は共用部ではなく、近くのドッグランや公園に行って遊ぶようにしてみましょう。
共用部で遊んでいることで、他の入居者を噛んでけがをさせてしまったなど、トラブルになっているケースがあります。
しっかりと「共用部ではペットと遊ばない」注意点を理解していれば、防げた事故です。悲しいことにならないように気を付けたいものです。
ペット可の注意点
ペット可賃貸の注意点についてみていきましょう。
ご近所トラブルの他にも何を気を付けていればいいのか、どんなことに気を付けていればいいのかを知っておくことで、快適に生活することができます。
ケージを準備する
犬にしても猫にしても、ケージを準備するところから始めます。
準備する際の注意点は、屋根付きのケージを準備することです。
屋根がないケージは少し値段が安いので、どうしても屋根なしに飛びついてしまいますが、屋根付きのケージにすることでメリットがあります。
万が一地震などで物が落ちて来たりしたとき、ペットを守るものは屋根です。
屋根がないと物の下敷きになるなどけがや事故につながります。
そして、屋根がないとケージから飛び出てしまう可能性があります。
せっかくケージを準備しても中から飛び出てしまっては意味がありません。
屋根を付けるメリットと注意点は、このように大きな意味を持っています。
ケージの中でお留守番をしていてくれると、留守中に部屋をばたばたと歩き回ったりすることがありません。
飼い主さんがいない間にお隣さんに騒音を出している状況にはなりにくいので、トラブル防止の注意点としてしっかり覚えておきましょう。
マーキングに気を付ける
マーキングを壁にされてしまうと、どうしてもシミがついてしまったり、臭いが消えなくて困ってしまいます。
そのため、マーキングはトラブル防止の注意点としてしっかりと頭に入れておかなければなりません。
マーキングを防止させるには、生後半年くらいで去勢手術をすることが最も有効です。
他の犬がマーキングをしている姿をみて、マーキングをすることを覚えてしまうと、マーキングをして縄張りを作ることを覚えてしまいます。
犬も猫も1度覚えてしまったことはなかなか抜けないので、1度マーキングを覚えてしまうとずっとマーキングと闘わなければなりません。
マーキングは家の柱や部屋の角にすることが多いので、物が置いてあって見えない部分にしてしまうことになります。
もし去勢手術をしていないのであれば、早めに去勢手術をして、マーキング防止に努めることが大切です。
また、マーキングのトラブルの他にも、犬の前立腺の病気などを防ぐことができます。
マーキングの注意点としても大切ですが、ペットの身体に対しても有効です。
ペット可でも飼えない動物
ペット可賃貸でも飼うことのできないペットもいます。
そのペットはどんなペットなのかを見ていきましょう。持ち家では飼うことができるけれど、賃貸では厳しいペットがいます。
大型犬は飼うことができない
ペット可賃貸での注意点は、大型犬を飼うことができない点です。
ペット可賃貸なので犬ならばなんでもいいのかと思いがちですが、基本的にペット可賃貸は小型犬を指しています。
つまり、大型犬は運動不足になることや、部屋を壊す可能性があるので、飼うことができません。
中型犬は比較的問題ないとされていますが、運動不足になることからストレスが溜まりやすいので、ペット可賃貸ではおすすめできません。
もし中型犬を飼う時は、散歩をしっかりして、ストレスをためないようにすることが注意点です。
大きな水槽で金魚を飼う
吠えたり臭いを出さなければいいと、大きな水槽で金魚を飼う人がいます。
ところが、こちらもマナー違反です。
金魚は小さい鉢で飼う分には問題ありませんが、大きな水槽となると、水の取り換えなどで共用部を濡らしてたり、汚してしまったりなどのトラブルに発展する可能性があります。
つまり、吠えたり臭いを発しないとしても、ご近所トラブルになる可能性のあるペットは禁止しています。
もし「このペットはどうなのだろう」と思ったら、仲介している賃貸会社に必ず確認しましょう。
そうすることで、入居してから「こうじゃなかった」と思う危険が減ります。
ペット可賃貸とはいえど、グレーゾーンと感じたときは、確認しておくことも注意点の1つです。
まとめ
ペット可賃貸の注意点をまとめてお伝えしました。
ペットと一緒に生活することは、毎日楽しいですし暮らしのスパイスになることです。
仕事で疲れていても癒してくれるペットの存在は、かけがえのないものです。
しかし、最近ではペット可賃貸でのトラブルも増えています。
ご近所トラブルだけでなく、仲介会社とのトラブルもあります。
入居時にいくらお金がかかって、そのお金がどんなことに使われるのかなど、気になることはしっかり確認して、素敵なペットライフをお過ごしください。
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