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- 意外と知らない一帖の広さ!クローゼットは含む?部屋の広さを解説!
目次
物件情報を見ていると、必ず記載されている『洋室○帖』や『和室○帖』の文字。
広さを知るための大切な情報です。
6帖の場合、同じ大きさの畳が6枚敷き詰められていることを指します。
ではこれを平方メートル数に換算すると何平方メートルになるのでしょうか?
その答えは『約9.72平方メートル』です。
この数字を見て「10平方メートルもないの!?意外と小さい!」と思われた方もいるかもしれません。
ただ、物件情報には25平方メートルと記載されていることもあるのです。
今回は、そんなお部屋の面積に関するお話です。
一帖は何平方メートル?実際の部屋の広さは?
単身者向けの賃貸物件としては、一般的にワンルームや1Kなど小さめのお部屋が主流ですよね。
ワンルームの賃貸情報を見てみると、面積部分では25平方メートルと記載されていますが、間取り図をよく見てみると『洋室15平方メートル』と記載されている場合があります。
この場合は10平方メートルの差があります。
しかし、これは不動産会社さんが面積の記載を間違えているのではありません。
アパートやマンションなどの集合住宅では、居住用の部屋の面積のことを専有面積といい、範囲は玄関からバルコニーの窓までの室内となっています。
つまり上記の例では、25平方メートルの中には洋室部分だけでなくキッチンやバスルーム・トイレなども全て含まれているということです。
そしてキッチンやトイレなどを除いた洋室部分だけの面積が、間取り図に記載されている15平方メートルということになります。
バルコニーは部屋の専有面積に含まれない
さて、先ほどのお話の中で「専有面積の範囲は玄関からバルコニーの窓まで」とお話しましたが、もっと簡単に説明すると、バルコニーは専有面積に含まれません。
各部屋についているものだから専有面積に含むものではないの?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
なぜバルコニーが専有面積に含まれないかというと、バルコニーは万が一のことが起きた際の避難経路となるからです。
バルコニーには扉部分に『こちらは避難時の通路となるため、この扉の前に物を置かないでください』と説明書きが書かれていることも多いですよね。
もしバルコニーを完全専有にしてコンクリート壁で閉じ、火災などが起きてしまった場合、自分が隣の部屋へ逃げることも、お隣さんがこちらへ避難することもできず、最悪の事態が起きてしまう可能性があります。
そうした避難経路を確保できるように、バルコニーは普段は各戸の住人が使うことを認められている共用部分と決められているため、専有面積には含まれません。
バルコニーは多くの賃貸物件で「共用部分」として扱われています。
東日本と西日本で部屋の面積が異なる!?
そして面積の疑問でもう一つ多いのが、東日本と西日本ではお部屋の面積の大きさが異なるということ。
これは昔の生活が関係していて、東日本と西日本では畳の大きさが異なって作られていたからです。
主に東日本で作られている畳は江戸間と呼ばれ、1帖あたり176.0cm×88.0cm、西日本で作られている畳は京間と呼ばれ、1帖あたり191.0cm×95.5cmで作られています。
そしてこれをそれぞれ6帖として面積を計算してみると、江戸間では約9.72平方メートル、京間では約10.94平方メートルとなり、比べてみると約1.2平方メートルほど京間が大きいことが判りますね。
ただ、近年は地方に関係なく集合住宅では団地間と呼ばれる新しい畳も登場しているため、アパートやマンションなどで賃貸物件を探している方は畳の大きさの違いをさほど気にしなくても良いでしょう。
部屋の面積にクローゼットは含まれない!
さて、先ほどバルコニーが専有面積に含まれていないとお話しましたが、実は洋室部分の面積に含まれていないものがあります。
それは収納部分。
収納部分はあくまで収納を目的としたスペースであって、ここで寝たり食事をしたりテレビを見たりするわけでありません。
そのため洋室部分には含まれないのです。
一人暮らしで快適に過ごせるベストな面積は?
学生さんや新社会人の方など、初めて一人暮らしをするためのお部屋を探される方の中には、どのくらいの広さがあれば快適に過ごせるのか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
狭すぎるのは荷物も置けなくて窮屈すぎますし、広すぎると家賃も高くなり掃除も面倒なため、判断に迷いますよね。
そこで多くの不動産会社の方がおすすめしている広さが『洋室6帖』。
このくらいの広さがあればベッドも置けますし、家具の配置方法によってはベッドとソファの両方を置くことも可能です。
ベッドやソファだけじゃなくて勉強用のデスクも置きたい場合や、荷物が多くもう少しゆとりが欲しいと思う方は、8帖や10帖のお部屋を探すのも良いでしょう。
ただし、毎月の家賃が無理なく支払えるかどうかもしっかり検討してくださいね。
おわりに
知っているようで、意外と知らないお部屋の面積のこと。
「内見の時は広く感じたけど、実際に家具を入れてみると思ったより狭くなった・・・」と後悔しないためにも、このコツを覚えておくとお部屋探しに役立つでしょう。
またお部屋の面積のことだけでなく、お部屋探しで何かお困りのことがあれば、是非いえらぶ不動産相談をご利用ください。
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Writer この記事を書いた人
- いえらぶコラム編集部
- 不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。