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正直不動産第9話:眺めの良い部屋が欲しい!眺望権って何?

いえらぶコラム編集部

正直不動産第9話:眺めの良い部屋が欲しい!眺望権って何?

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今話題のドラマ「正直不動産」はご覧になっていますか?

痛快でありながら、実は不動産についての疑問をわかりやすく解説してくれる「不動産教本」的番組ということと、主人公とその周りの登場人物から目が離せないことが人気の秘密です。

第9話は「決戦!眺めの良い部屋」でした。

今回登場した不動産キーワードは「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」「眺望権」の3つです。

今回も、あらすじと併せて不動産キーワードを解説していきます。

ぜひ最後までお付き合いください。

正直不動産第9話あらすじ:「決戦!眺めの良い部屋」

正直不動産第9話あらすじ:「決戦!眺めの良い部屋」

ドラマもいよいよクライマックスに近づき、登坂不動産社長とミネルヴァ不動産社長との関係も明かされてきました。

そんな中で、主人公永瀬のもとに2組のお客様が訪れます。

一人は「不動産投資」を依頼しに訪れたお客様、もう一組はある条件のマンションを探してほしいというご夫婦です。

不動産投資について理解していないお客様に、またまた正直風を吹かせる永瀬と、ある条件のマンションを探してほしいというご夫婦に、後輩の月下が「お客様ファースト」で向き合います。

正直営業で「お客様ファースト」は可能なのか!

今回も見どころ満載です。

不動産投資に必要なことは?

不動産投資に必要なことは?

第9話では、主人公永瀬のもとに不動産投資の相談をしたいというお客様が訪れます。

不動産投資とは、不動産を購入し、その不動産を運用することで利益を得る投資のことをいいます。

たとえば、マンションを購入して入居者に貸し出すことで得られる家賃収入などです。

今、不動産投資はリスクも少ないことから、20代や30代といったサラリーマンをはじめ、幅広い層から注目を集めています。

始める理由は、副業としての収入を得ることもありますが、長期的に安定した収益が見込めることから、老後の年金対策として始める方も多くなっています。

不動産キーワード:インカムゲインとキャピタルゲイン

ドラマに登場するお客様で、不動産投資の相談で訪れた小室晃弘(金田哲さん/はんにゃ)は、不動産投資の知識もないまま「投資用の物件を探して」と依頼します。

そこで、正直風に吹かれた永瀬が「不動産投資は初心者でも始めることは可能だが、成功するためにはしっかりした計画が必要だ」と言ってしまいます。

お客の小室はそんな永瀬に向かって「夢を語るとそんな夢は叶わないと潰しにかかるドリームキラーだ」と怒りますが、不動産投資は夢だけで始めて良いのでしょうか?

小室は「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」も知りませんでした。

インカムゲインとキャピタルゲインとは、それぞれが不動産投資で得られる利益のことなのです。

①インカムゲイン

資産を保有していることで得られる利益のことで、家賃収入がそれにあたります。

インカムゲインの特徴は、資産を保有している間は継続的に収入を得られるということです。

②キャピタルゲイン

不動産の売却によって得られる利益のことで、たとえば2,000万円で購入した不動産を2,500万円で売却すると、差額500万円がキャピタルゲインということになります。

このような不動産投資の基本的なことも知らなかった小室に、正直に接した永瀬はドリームキラーなのでしょうか。

不動産投資を始めるなら…

不動産投資用の物件を購入したり売却したり、または家賃収入を安定して継続するには、自分で考えて決めていくことと、自分の考えで行動することが必要になります。

そのほかにも、綿密で長期的な計画とその計画を一つずつクリアしていく几帳面さや、専門知識を勉強する努力も必要になります。

まずは、どうして自分は不動産投資をするのか、そのなかでどのような方法で利益を出そうと考えているのかを明確にすることです。

ドラマの主人公永瀬のように正直にいってくれる営業マンの力を借りながら、周辺の相場やニーズ、社会情勢をしっかりと把握して進めていける人が不動産投資には向いているといえます。

このように、永瀬は不動産投資には真剣に向き合うことが大切だと伝えたのです。

眺めの良い部屋!眺望権は誰のもの?

眺めの良い部屋!眺望権は誰のもの?

ドラマでは、「リビングからドーンと富士山が見える物件を探してほしい」という要望を持ったご夫婦が訪れます。

しかし、このご夫婦は「今は富士山が見えるけど3年後にはマンションが建つので富士山が見られなくなる」物件を選びます。

ここでは、不動産の所有者が、その不動産から見える風景や眺望を他の建物などに妨害されることなく眺望できる権利「眺望権」について解説します。

マンションの部屋からの眺望が悪くなったらどうする?

マンションを購入する際に、リビングから見える景色の素晴らしさや、ベランダからの眺めが気に入ったことを理由に、購入に踏み切る方は多いと思います。

しかし、数年たった時にすぐ向かい側に高層マンションが建つことになり、今まで良かった眺望が急に悪くなってしまった…ということがあるかもしれません。

「眺望権」とは、建物やマンションの部屋の所有者などが、そこからの風景などの眺望をほかの建物などによって妨害されることなく、その景色を眺望できる権利のことをいいます。

それでは、マンション購入後に眺望が悪くなった場合には「眺望権の行使」は可能なのでしょうか?

眺めの良い眺望は法的にどうなの?

購入したマンションは当然のことながら、個人の貴重な財産です。

その貴重な財産のなかには「眺望」も入っている!という認識の方もいらっしゃると思いますが、実は眺望の権利、眺望の利益、というものは法的にはほとんど認められていないのです。

部屋の目の前に建築される建物によって、眺望が悪くなることを理由にその建物の建築を制限することはできません。

眺望権と違って、「日照権」については権利が認められています。

購入前の説明に注意が必要!

マンション購入時に、周囲に高層マンションが建築されることはないと説明を受けた場合には、説明義務違反として損害賠償や売買契約自体の解除が認められる場合があります。

「眺望」自体は法的に認められませんが、売買時における不当な説明自体は説明義務違反として売主や仲介業者の責任として認められるのです。

眺望をセールスポイントとしているマンションであれば、眺望に関係する情報は重要事項です。

売主や仲介業者は、可能な限り正確な情報を説明する義務があります。

なぜなら、その説明を聞いて購入を見合わせる可能性もあったわけですから、説明の有無は重要な点になります。

説明によっては購入の決定が大きく変わったのであれば、説明がなかった場合には売主に説明義務違反を理由に売買契約を解除することもできるのです。

また、購入後であれば損害賠償の対象になる可能性もあります。

眺めの良い部屋か!将来住みやすい部屋か?

ドラマの中のご夫婦は、「リビングからドーンと富士山が見える物件を探してほしい」という希望でしたが、3年後には高層マンション建築によってその眺望は失われると知っていながら、そのマンションを選びました。

その理由は、眺望は悪くなっても一緒に暮らす息子家族にとって住みやすい立地であるということでした。

マンションに限らず、家を購入する際には、多くの希望条件に優先順位をつけ、その順位から「今」と「将来」を考慮して購入することが大切です。

まとめ

不動産投資にはたくさんの魅力があります。

将来のことを考えた副業的投資なども人気になっていますよね。

だからこそ、じっくり考えてアドバイスを受け入れ、長期的視野で始めることが重要になります。

マンションの部屋からの眺望は毎日の生活を潤してくれます。

しかし「将来的に生活を潤してくれるものは何なのか」を考慮して購入を考えることが大事ではないでしょうか。

正直不動産は第10話がいよいよ最終回になります。

正直すぎる不動産屋となった主人公永瀬はどうなるのか、そして、登坂不動産は…

火曜日夜10:00からNHK総合で放送の「正直不動産」をぜひご覧ください。

いえらぶコラムではその他の回についてもご紹介しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。

第8話の紹介記事はコチラ

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